患者として車椅子に乗り、 看護する側として車椅子を押す。 体験から生まれた気づきを言葉にし、 現役看護師と話し合う。 そして今回は、さらに病院の中へ。 2023年9月16日に開催された オープンホスピタル「ナースコース」第3回から、 院内見学が正式にプログラムへ加わりました。
車椅子体験と対話を中心に始まったナースコースは、 回を重ねながら少しずつ進化していきました。 今回は、実際に看護師が働く医療現場を見ることで、 高校生が「看護の仕事」だけでなく、 「病院という現場」そのものを知る機会へと広がりました。
プロジェクト概要
- 事業名
- オープンホスピタル ナースコース
- 開催日
- 2023年9月16日
- 開催場所
- 中部国際医療センター
- 対象
- 高校生
- 主催
- 中部国際医療センター
- 協力・伴走支援
- ミライクエスト
- プログラムの特徴
- 車椅子を使った患者役・看護する側の双方の体験、 体験後の振り返りと気づきの共有、 現役看護師との少人数対話、 院内見学を通して、 患者の視点と実際の看護現場の両方から看護を考えるプログラム
- 今回の特徴
- 第3回の開催。 この回から院内見学を正式にプログラムへ組み込み、 高校生が実際の医療現場を見ながら 看護師の仕事や病院の役割を学ぶ機会へと発展しました。
- ミライクエストの役割
- 参加者募集、 申込管理、 当日運営支援、 高校生の関心や問いを医療現場とつなぐ伴走支援
2023年6月に初めて開催した オープンホスピタル「ナースコース」。
患者の気持ちを考える車椅子体験と、 現役看護師との対話を中心にスタートしたプログラムは、 7月の第2回を経て、 9月の第3回で新しい段階へ進みました。
今回から、 中部国際医療センターの院内を実際に歩き、 看護師が働く現場を見学する時間が 正式に加わりました。
「患者の立場を体験すること」と、 「本物の医療現場を見ること」。
二つをつなぐことで、 看護という仕事をより立体的に捉える プログラムへと広がっていきました。
患者の立場から、看護を考える
プログラムの前半では、 これまでのナースコースと同様に 車椅子を使った体験を行いました。
一人が患者役として車椅子に乗り、 もう一人が看護する側として関わります。
患者役と看護する側を交代することで、 同じ場面を異なる立場から経験します。

車椅子に乗ると、 普段歩いているときとは 視線の高さや周囲の見え方が変わります。
看護する側にとっては何気ない移動でも、 患者にとっては不安を感じる場面があるかもしれません。
進む方向を伝える。 曲がる前に声をかける。 身体や足元の安全を確認する。
実際に患者役を経験することで、 こうした一つひとつの関わりの意味を 自分自身の感覚から考えることができます。

患者役を経験することで見えてくること
- 患者から周囲はどのように見えているのか
- 移動するとき、どのような場面で不安を感じるのか
- どのような声かけが安心につながるのか
- 看護する側は、患者の何を確認する必要があるのか
- 患者一人ひとりの気持ちにどう向き合うのか
「感じたこと」を、その場で言葉にする
体験後は、 車椅子に乗ったとき、 車椅子を押したときに感じたことを 付箋へ書き出しました。
体験をしただけで終わらせるのではなく、 自分が何を感じ、 何に気づいたのかを言葉にする。
この振り返りが、 次の対話につながっていきます。

一人ひとりの感じ方を持ち寄る
書き出した気づきは、 現役看護師と参加者で共有していきました。
同じ車椅子体験でも、 不安を感じたところ、 安心した声かけ、 気になったことは一人ひとり違います。
他の人の感じ方に触れることで、 「自分ならこうする」という一つの考えだけではなく、 患者によって必要な関わり方は異なることにも 気づいていきます。

体験 → 言葉 → 対話
車椅子に乗って感じる。 その感覚を言葉にする。 そして、他の参加者や看護師と共有する。 ナースコースでは、 このプロセスを通して 「患者の立場に立つ」とは何かを考えていきます。
現役看護師との距離の近い対話
体験と振り返りの後には、 現役看護師を囲んだ少人数の対話を行いました。
看護師を目指したきっかけ。 学生時代のこと。 進路を選んだ理由。 実際の仕事。 やりがい。 大変なこと。
高校生が自分の進路を考える中で 気になっていることを、 現場で働く看護師へ直接聞くことができます。

パンフレットやインターネットから得る情報とは違い、 実際に働いている人の言葉には、 その人自身の経験があります。
「なぜ看護師になったのか」 「どんなときにやりがいを感じるのか」 「高校生のときに何を考えていたのか」。
そうした話を直接聞くことは、 高校生が自分自身の未来を考える 一つの原体験になります。
第3回から始まった、院内見学
今回のナースコースで 大きく変わったのが、 院内見学が正式に加わったことです。
車椅子体験や看護師との対話によって 「患者への関わり」を考えた後、 高校生は実際に病院の中へ入り、 医療が行われている現場を見学しました。
病院には、 普段外来を受診するときには 見る機会の少ない場所が数多くあります。
看護師の案内を受けながら、 どのような場所で患者が治療を受け、 そこで医療従事者がどのように働いているのかを 自分の目で見ていきます。

医療機器が並ぶ場所。 患者を見守るための設備。 医療従事者が仕事をするスペース。
目の前にある一つひとつの設備が、 患者の命や治療を支えるために存在しています。

看護師の仕事も、 一人だけで完結するものではありません。
医師やさまざまな医療職と連携し、 医療機器や病院の設備を使いながら、 患者の状態を見守り、 必要なケアを行います。
実際の現場を見ることによって、 看護師という仕事が 病院全体の医療チームの中で どのような役割を担っているのかも見えてきます。

「聞く」から「見る」へ
看護師から仕事について話を聞くことに加え、 実際にその仕事が行われている場所を見る。 院内見学が加わったことで、 高校生は看護の仕事を、 より具体的な現場と結びつけながら 考えることができるようになりました。
回を重ねながら、オープンホスピタルが進化していく
6月の第1回では、 車椅子体験と看護師との対話を中心に ナースコースが始まりました。
7月の第2回では、 同じプログラムを継続しながら、 より多様な高校生が参加する機会へと広がりました。
そして9月の第3回では、 院内見学を正式に導入。
患者側を体験すること。 看護師と対話すること。 そして、本物の医療現場を見ること。
オープンホスピタルは、 一度完成したプログラムを繰り返すのではなく、 実践を重ねながら、 より深い原体験を生み出すプログラムへ 少しずつ進化していきました。
当日のプログラム構成
1 導入・体験説明
看護について考える視点や、 車椅子体験の進め方について説明を受けます。
2 車椅子体験
患者役と看護する側の双方を経験し、 安全や安心、声かけについて考えます。
3 気づきの言語化
体験の中で感じたことを 付箋へ書き出します。
4 気づきの共有
現役看護師や他の参加者と、 感じたことや考えたことを共有します。
5 現役看護師との対話
看護師の仕事、 進学、 キャリア、 仕事の魅力などについて直接話を聞きます。
6 院内見学
現役看護師の案内で院内を見学し、 実際の医療現場や設備、 看護師が働く環境について学びます。
この活動から生まれたもの
OUTPUT|形になった成果
- オープンホスピタル・ナースコース第3回を実施
- 患者役と看護する側の双方を経験する車椅子体験を継続
- 体験から生まれた気づきを付箋へ書き出して言語化
- 現役看護師と参加者による気づきの共有
- 少人数での看護師との進路・仕事に関する対話
- 院内見学を正式にプログラムへ導入
- 高校生が実際の医療現場や設備を見る機会を創出
OUTCOME|高校生に生まれた学び
- 患者側の視点から車椅子での移動を体験した
- 声かけや安全への配慮について具体的に考えた
- 同じ体験でも人によって感じ方が異なることを知った
- 現役看護師の経験や言葉から仕事や進路を考える機会となった
- 実際の医療現場を見ることで看護師が働く環境への理解が深まった
- 看護師が病院内のさまざまな職種や設備と連携して働くことに触れた
- 病院という場所そのものを学びのフィールドとして体験した
IMPACT|その後につながる可能性
- 病院を地域の次世代へ開く学びの場として活用する機会の拡大
- 体験・対話・現場見学を組み合わせた医療キャリア教育モデルの形成
- 高校生が医療職を具体的な進路として考える機会の充実
- 高校生と現役医療従事者が継続的に出会える場づくり
- 看護だけでなく多様な医療職へ学びを広げる基盤づくり
- 病院の設備・専門性を次世代育成へ生かすプログラムへの発展
病院そのものを、次世代の学びのフィールドへ
オープンホスピタルの主催者は、 中部国際医療センター です。
現役看護師をはじめとする医療従事者が、 自らの仕事や経験を高校生へ伝え、 実際の病院を学びの場として開いています。
ミライクエストは、 協力・伴走支援として、 高校生と病院をつなぎ、 参加機会の設計や運営を支えながら、 現場で生まれた気づきや問いを 次の学びへつなげています。
中部国際医療センター
医療現場、設備、そして現役医療従事者の専門性を生かし、 高校生が本物の医療に触れる体験と学びの機会を提供しました。
ミライクエスト
高校生と医療現場の接点をつくり、 体験・対話・院内見学を通じて生まれた関心や問いを、 次の学びや進路へつなぐ伴走支援を担いました。
患者の視点から、病院というリアルな現場へ
車椅子に乗って患者の視点を知る。 現役看護師と話して、 看護という仕事を知る。 そして実際の院内へ入り、 医療が行われている現場を見る。
第3回のナースコースでは、 これまで積み重ねてきた体験と対話に 「院内見学」という新しい原体験が加わりました。
本物の場所へ行き、 本物の仕事を見ることによって、 高校生の中には また新しい疑問や関心が生まれます。
その問いが、 次の学びや進路を考える一歩につながっていきます。
開催日: 2023年9月16日
開催場所: 中部国際医療センター
対象: 高校生
主催: 中部国際医療センター
協力・伴走支援: ミライクエスト
主な内容: 車椅子体験、 気づきの言語化・共有、 現役看護師との対話、 院内見学
今回の特徴: 院内見学を正式にプログラムへ導入
病院を、次世代の原体験の場へ
中部国際医療センターとミライクエストは、 本物の医療現場に触れる体験を通して、 高校生の問いと未来の進路につながる学びの場を育てています。
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