医療・ウェルビーイング

リアルな医療現場が、進路を動かす|高校生オープンホスピタル2026夏季スペシャル

気道確保やカテーテル操作、 血液標本の観察、 放射線治療装置、 歯科治療、 そして現役の医療従事者との対話。 2026年8月22日、 高校生が本物の医療現場へ入り、 それぞれが関心を持つ医療職を より深く体験する 「オープンホスピタル2026夏季スペシャル」が 開催されました。

本記事では、 中部国際医療センターが主催する 次世代医療人材育成プログラムを、 協力・伴走支援を担う ミライクエストの視点から紹介します。

中部国際医療センター主催|ミライクエスト協力・伴走支援プロジェクト

プロジェクト概要

事業名
OPEN HOSPITAL 2026 SUMMER SPECIAL 高校生コース
開催日
2026年8月22日
開催時間
13:00〜16:30
開催場所
中部国際医療センター
対象
高校生 全学年
主催
中部国際医療センター
協力・伴走支援
ミライクエスト
後援
岐阜県、美濃加茂市
専門コース
ドクター、医療スペシャリスト、 歯科、ナース
アンケート回答
126件
開催実績
高校生コース7回目
7回目 高校生向けオープンホスピタル
126件 事後アンケート回答
96.0% 「かなり満足」+「満足」

2026年8月22日、 中部国際医療センターで 高校生を対象とした 「オープンホスピタル2026夏季スペシャル」が 開催されました。

高校生コースとしては、 今回で7回目の開催です。

一度きりのイベントではなく、 継続的な次世代医療人材育成プログラムとして 積み重ねられてきたことが、 オープンホスピタルの 大きな特徴になっています。

今回も、 医師、看護師、 診療放射線技師、 臨床検査技師、 薬剤師、 リハビリテーション専門職、 臨床工学技士、 管理栄養士、 歯科医師、 歯科衛生士など、 中部国際医療センターで働く 多くの専門職が高校生を迎えました。

「見る」から「やってみる」へ

オープンホスピタルの特徴は、 医療の仕事について 説明を聞くだけではないことです。

実際の病院へ入り、 医療機器に触れ、 医療技術を模擬的に体験し、 その仕事を担う人から 直接説明を受けます。

高校生にとって、 インターネットや学校で調べるだけでは 見えてこなかった 「医療現場のリアル」に触れる時間です。

医師の指導を受けながら気道確保に関する医療手技を体験する高校生
人体モデルを使い、 医師の指導を受けながら 気道確保や人工呼吸に関わる手技を模擬体験しました。

4つの入口から、医療の仕事を深く知る

高校生コースでは、 参加者の興味や進路に合わせて 複数の専門コースが用意されました。

S1 ドクターコース

医師になるために必要な 学習、受験、国家試験、研修までの流れを学び、 医師と直接意見交換。 最先端医療技術の模擬体験にも取り組みました。

S2 医療スペシャリストコース

診療放射線技師、 臨床検査技師、 薬剤師、 理学療法・作業療法・言語聴覚療法、 臨床工学技士、 管理栄養士など、 多様な医療専門職の仕事と進路について学びました。

S3 歯科コース

歯科医師・歯科衛生士の仕事を 実際の器具や模型に触れながら体験し、 進学や仕事について質問する時間も設けられました。

S4 ナースコース

病院で看護師が担う役割や、 患者と向き合う仕事について学び、 現役の看護師との対話を通して 進路や仕事への理解を深めました。

歯科の仕事を、自分の手で確かめる

歯科コースでは、 歯の模型や実際の器具を使いながら、 歯科医師の仕事に触れました。

写真や動画を見るだけでは分かりにくい 器具の扱い方や、 歯の細かな構造を、 実際に手を動かしながら学びます。

歯科医師の指導を受けながら歯の模型を使った体験に取り組む高校生
歯科医師から直接指導を受け、 歯の模型と器具を使いながら 歯科医療の仕事を体験しました。

血液を扱い、検査の世界へ入る

臨床検査技師のコースでは、 検体を扱う操作や 顕微鏡による観察を体験しました。

患者から採取された血液などを調べ、 そこから体の状態を読み取る 臨床検査技師の仕事。

参加者自身が手を動かすことで、 検査の正確さが 診断や治療を支えていることを学びました。

臨床検査技師の指導を受けながら検体を扱う高校生
臨床検査技師の指導のもと、 検体を扱う操作を体験。 正確な検査が診断を支える仕組みに触れました。
顕微鏡を使って血液標本を観察する高校生
顕微鏡を使って血液標本を観察。 赤血球やリンパ球など、 肉眼では見ることのできない世界に触れました。

画像診断と放射線治療を支える技術

診療放射線技師のコースでは、 医療画像を撮影する装置や 放射線治療に使われる設備について学びました。

高度な機器を扱う技術だけでなく、 患者の安全を守りながら 正確な画像や治療を提供することも 診療放射線技師の重要な役割です。

診療放射線技師の説明を受けながら画像診断装置を操作する高校生
診療放射線技師の説明を受けながら、 画像診断に使われる装置に触れ、 医療画像をつくる仕事を体験しました。
放射線治療装置を見学する高校生
放射線治療装置を間近で見学。 高度な医療機器と専門職が がん治療を支える仕組みについて学びました。

カテーテル治療を、模擬体験する

高度な医療技術を 実際に手を動かしながら体験できることも、 高校生コースの特徴です。

カテーテルを使った治療について、 医療従事者から説明を受けながら 模擬的な操作に挑戦しました。

治療の難しさと、 医師や医療技術職に求められる 高い専門性を感じられる体験です。

医療従事者の指導を受けながらカテーテル操作を体験する高校生
医療従事者の指導を受けながら、 カテーテル操作を模擬体験。 高度な治療を支える繊細な技術に触れました。

現役の医療従事者だから、聞けることがある

オープンホスピタルは、 医療技術を体験するだけの場ではありません。

なぜこの仕事を選んだのか。

どのような進学先を選んだのか。

国家資格の勉強はどうだったのか。

実際に働いていて、 何がうれしく、 何が大変なのか。

高校生が今まさに抱えている 進路への疑問を、 現役の医療従事者へ 直接聞くことができます。

現役の看護師と進路や仕事について対話する高校生
対話の時間。 仕事の実際や進学、 将来への疑問を直接聞く時間も、 オープンホスピタルの大切なプログラムです。

126件のアンケートから見えた、強い手応え

体験後には、 高校生コース参加者から 126件のアンケート回答が寄せられました。

2026高校生コース アンケート結果

84.1% 「かなり満足」
96.0% 「かなり満足」+「満足」
4.79 / 5 平均満足度

126名のうち106名、 84.1%が最高評価の 「かなり満足」を選択しました。

「満足」を合わせると96.0%。 平均満足度は5段階換算で4.79となり、 医療現場を直接体験する プログラムへの高い評価が確認されました。

※2026年8月22日回答分・高校生コース。 回答数126件。

「より医療の仕事に就きたいと思えた」

自由記述から特に見えてきたのは、 本物の医療現場を見ることが 高校生の進路意識に 強く影響していることです。

将来の事を考えるいいきっかけになった。 とても参考になった。

リアルな仕事を見ることができて、 より医療系の仕事に就きたいと改めて思えた。

より医師になりたいという気持ちが強くなった。

医学部受験に対して 良いモチベーションになりました。

絶対医療の道で活躍したいです。 ありがとうございました。

普段入れない場所に入り、 実際の現場を自分の目で見ることができて 勉強になった。

インターネットなどで調べるだけじゃ わからない中の様子が見れて、 貴重な時間になりました。

みんな明るくて、 こういう職場で働きたいなと思った。

このオープンホスピタルでしか 絶対体験できないような体験ができた。

体験したからこそ、「もっと知りたい」も生まれる

一方で、 アンケートには次の体験へつながる 要望も寄せられています。

  • もっと質問する時間がほしい
  • 患者さんのケアをしている場面も見てみたい
  • 実際の治療の様子を見てみたい
  • 医師が実際に働いている場面をもっと見たい
  • 一つの職種をさらに深く体験してみたい

満足して終わるのではなく、 「もっと知りたい」 「次はここまで見てみたい」 という新しい問いが生まれる。

そこに、 継続してオープンホスピタルを 育てていく意味があります。

個人の参加から、「学校との連携」へ

7回目を迎えた今回、 オープンホスピタルの広がりを象徴する 新しい動きも生まれています。

岐阜東高校では、 学校としてオープンホスピタルに関心を持ち、 多くの生徒へ参加を呼びかけました。

さらに、 生徒たちが中部国際医療センターへ 参加しやすいよう、 学校側でマイクロバスも用意されました。

一人の高校生が 個人で参加するだけではなく、 学校そのものが 医療人材育成の機会として オープンホスピタルを捉え始めています。

今後は、 中部国際医療センターと学校との より継続的な連携にもつなげていきます。

「イベント」から、地域の人材育成の仕組みへ

病院だけで次世代医療人材を育てるのではなく、 高校などの教育機関とつながり、 高校生が医療の現場へアクセスできる機会を 地域の中につくっていく。 学校単位での参加が生まれたことは、 オープンホスピタルが継続してきたからこそ生まれた 大きな成果の一つです。

この活動から生まれたもの

OUTPUT|形になった成果

  • 高校生向けオープンホスピタルを7回目まで継続開催
  • 高校生全学年を対象とした専門医療体験の実施
  • ドクター、医療スペシャリスト、歯科、ナースの4系統を展開
  • 診療放射線技師、臨床検査技師、薬剤師など幅広い専門職が参加
  • 気道確保など医師の手技を模擬体験
  • 血液検体を扱う臨床検査体験
  • 顕微鏡による血液標本の観察
  • 画像診断装置・放射線治療設備の体験・見学
  • カテーテル操作の模擬体験
  • 歯科医療の模擬体験
  • 現役医療従事者との進路相談・対話
  • 126件の事後アンケートを回収
  • 高校との学校単位での参加連携が生まれた

OUTCOME|高校生に生まれた変化

  • 96.0%がプログラムに「満足以上」と回答した
  • 平均満足度4.79/5という高い評価となった
  • リアルな医療現場を見ることで医療職への理解が深まった
  • 医師になりたい気持ちが強まったという声が生まれた
  • 医学部受験へのモチベーションにつながった
  • 医療系の仕事へ進みたいという意欲が高まった
  • 医師・看護師以外の医療専門職への理解が広がった
  • 多職種連携への理解が生まれた
  • 病院で働く人や職場そのものへの好印象が生まれた
  • 自分自身の将来像を具体的に考える機会となった
  • 「もっと質問したい」「もっと見たい」という新しい問いが生まれた

IMPACT|地域に育ち始めている変化

  • 高校生向け医療キャリア教育を継続的に提供する仕組みの形成
  • 地域医療を担う次世代人材の長期的な育成
  • 病院を次世代へ開かれた学びの場として活用するモデルの定着
  • 医療従事者と高校生が直接つながる関係の形成
  • 高校と医療機関をつなぐ教育連携の始まり
  • 学校単位で医療キャリア教育へ参加する新しい流れの創出
  • 高校生が地域の医療機関を将来の進路として意識する機会の拡大
  • 地域医療人材不足に対する長期的な人材育成基盤への発展
  • 継続開催による参加校・教育機関とのネットワーク形成
  • 他地域にも応用可能な病院×学校×地域の医療人材育成モデルへの発展

継続することで、つながりが育っていく

初めて医療の現場へ足を踏み入れる高校生。

医療職への進路をすでに考えている高校生。

進路に迷いながら、 自分に合う仕事を探している高校生。

一人ひとりの現在地は違います。

しかし、 本物の現場を見ることでしか生まれない 気づきがあります。

その積み重ねが、 「医療の仕事を知るイベント」から、 次世代と医療現場、 そして学校をつなぐ 地域の人材育成の仕組みへと オープンホスピタルを育てています。

中部国際医療センター

病院の設備と専門性を次世代へ開き、 医師、看護師、医療技術職などが 自らの仕事を高校生へ直接伝え、 体験と対話の機会をつくります。

ミライクエスト

高校生と医療現場、 さらに学校・教育機関をつなぎながら、 募集、運営、コミュニケーション、 アンケート分析などを通じて 継続的な次世代医療人材育成を伴走します。

一日の原体験を、未来の進路へ

「より医師になりたいと思った」 「医療系の仕事に就きたいと思えた」 「将来を考えるきっかけになった」。 126件のアンケートに残された言葉は、 本物の医療現場に触れることの力を示しています。 7回目を迎え、 今では高校との新しい連携も生まれ始めました。 一日の体験を、 次の学び、進路、 そして地域医療の未来へ。 オープンホスピタルの挑戦は続いていきます。

主催: 中部国際医療センター
協力・伴走支援: ミライクエスト
開催日: 2026年8月22日
開催場所: 中部国際医療センター
対象: 高校生 全学年
専門コース: ドクター、医療スペシャリスト、 歯科、ナース
後援: 岐阜県、美濃加茂市
事後アンケート: 126件

医療の現場を、次世代の進路へつなぐ

中部国際医療センターとミライクエストは、 本物の医療に触れる原体験を通して、 次世代が自分自身の未来を考える機会を これからも育てていきます。

中部国際医療センター公式サイトへ

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