医師から直接学び、 医療機器に触れ、 検査や治療を支える技術を体験する。 2024年3月23日、中部国際医療センターで、 高校生を対象とした 「オープンホスピタル2024春季スペシャル」が開催されました。
2023年度にも高校生向けの専門コースは実施していましたが、 2024年度からは高校生向けプログラムを春と夏に、 小中学生向けプログラムを夏に実施する新しい開催形態へ。 本記事では、その最初の春季スペシャルを紹介します。
プロジェクト概要
- 事業名
- オープンホスピタル2024春季スペシャル
- 開催日
- 2024年3月23日
- 開催場所
- 中部国際医療センター
- 対象
- 高校生
- 主催
- 中部国際医療センター
- 専門企画・指導
- 中部国際医療センターの医師、 看護師、診療放射線技師、 臨床検査技師、薬剤師、 リハビリテーション専門職など
- 協力・伴走支援
- ミライクエスト
- 特徴
- 医療職を志す高校生が、 希望する専門分野について 現役の医療従事者から直接学び、 医療現場と進路を具体的に考える体験型プログラム
オープンホスピタルは、 病院を地域の子どもたちや学生へ開き、 本物の医療現場に触れる機会をつくる 中部国際医療センターの次世代医療人材育成プログラムです。
2023年度には、 小中学生と高校生が参加する夏季スペシャルや、 高校生を対象としたナースコース、 専門コースなどを実施してきました。
その経験を踏まえ、 2024年度からは、 高校生向けの専門性の高いプログラムを 春と夏の2回実施し、 小中学生向けコースを夏に実施する形へと プログラムを発展させました。
3月23日の春季スペシャルは、 その新しい開催形態で行われた最初の回です。
高校生向けプログラムを、より深く
高校生の中には、 すでに「医師になりたい」 「看護師になりたい」 「医療技術職に興味がある」など、 将来の進路を具体的に考え始めている生徒もいます。
一方で、 職業名は知っていても、 実際にどのような仕事をしているのか、 どのような進学ルートがあるのか、 病院の中で他の職種とどのように連携しているのかを 知る機会は多くありません。
春季スペシャルでは、 高校生が自分の関心に近い分野へ入り、 現役の医療従事者から直接学ぶことを重視しました。

医療は、一つの職種だけでは成り立たない
病院では、 医師や看護師だけでなく、 診療放射線技師、 臨床検査技師、 薬剤師、 リハビリテーション専門職など、 多くの専門職が患者を支えています。
オープンホスピタルでは、 それぞれの専門職が自らの仕事を高校生に伝えます。
説明を聞くだけではなく、 実際の器具や機器に触れ、 自分で手を動かすことで、 「この仕事は何をするのか」という理解が より具体的なものになっていきます。

検査から、体の中で起きていることを知る
臨床検査の分野では、 病気を見つけたり、 患者の体の状態を調べたりするために、 さまざまな検査が行われています。
高校生は、 実際の検査で用いられる考え方や器具に触れながら、 医師の診断を支える臨床検査技師の役割を学びました。

顕微鏡を使った観察も、 臨床検査を知るための重要な体験です。
肉眼では見ることのできない世界を観察しながら、 検査結果がどのように診断へつながっていくのかを 専門職から学びました。

医療機器に触れ、技術が医療を支えることを知る
現代の医療は、 医療従事者の知識や技術だけでなく、 高度な医療機器によっても支えられています。
高校生は、 普段は患者として見ることしかないような装置を 実際に間近で見ながら、 どのような場面で使われているのか、 どの職種が操作するのかを学びました。


体験だけではなく、進路を考える時間へ
高校生向けオープンホスピタルの大きな特徴は、 医療体験だけで終わらないことです。
「なぜこの仕事を選んだのか」 「高校時代にはどんな勉強をしていたのか」 「大学や専門学校では何を学ぶのか」 「仕事のやりがいは何か」。
現役の医療従事者と直接話すことで、 インターネットや学校案内だけでは分からない 現場の言葉を受け取ることができます。
高校生にとって、 目の前にいる医療従事者は、 自分の少し先の未来を想像するための 身近なロールモデルにもなります。
オープンホスピタルが大切にしていること
- 本物の医療現場を見る
- 実際の医療機器や器具に触れる
- 現役の医療従事者から直接学ぶ
- 仕事の魅力だけでなく、現実も知る
- 進学や資格について具体的に質問する
- 自分が医療の仕事に向いているかを考える
- 次の学びや進路につながる問いを持ち帰る
アンケートから感じた、確かな手応え
高校生単独開催の最初の春から見えたもの
高校生向け春季スペシャルとしては 初めての開催だったため、 運営側にとっても手探りの部分がありました。
一方で、 実施後のアンケートからは プログラムに対する高い評価が確認され、 医療現場を高校生へ開くことへの 確かな手応えを感じる一日となりました。
特に、 実際の医療現場に触れること、 専門職から直接説明を受けること、 自分自身で医療機器や器具を扱うことは、 将来の進路を考える高校生にとって 大きな意味を持つことが見えてきました。
※本記事では、保存されている資料から確実に確認できる内容を中心に掲載しています。
「知っている職業」が、「自分の進路」へ変わっていく
医師。 看護師。 診療放射線技師。 臨床検査技師。 薬剤師。 リハビリテーション専門職。
職業の名前を知っていることと、 その仕事を自分の目で見て、 実際に働く人から話を聞くことには、 大きな違いがあります。
オープンホスピタルでは、 高校生が医療職を遠くから眺めるのではなく、 現場の中へ一歩入ります。
そこで感じた驚きや憧れ、 難しさや疑問が、 「もっと知りたい」 「この仕事を目指したい」 「自分には別の医療職が合うかもしれない」 という次の問いにつながっていきます。
この活動から生まれたもの
OUTPUT|形になった成果
- 高校生を対象とした2024春季スペシャルの実施
- 医療職を志す高校生へ専門性の高い体験機会を提供
- 医師・看護師・医療技術職による直接指導
- 実際の医療器具やシミュレーターを活用した体験
- 臨床検査や顕微鏡観察などの専門体験
- 医療機器を間近で見る機会の提供
- 現役医療従事者との進路・職業に関する対話
- 高校生向けプログラムを春と夏へ展開する新しい開催形態のスタート
OUTCOME|高校生に生まれた変化
- 医療職の仕事内容をより具体的に理解する機会となった
- 医療現場で働く人を身近な存在として感じる機会となった
- 進学や資格取得について具体的に考えるきっかけとなった
- 医師・看護師以外の多様な医療職への理解が広がった
- 医療機器と専門職の連携への理解が深まった
- 自分自身の進路を考えるための原体験となった
- 次に知りたいこと、学びたいことにつながる問いが生まれた
IMPACT|これから地域に育てていく可能性
- 地域の高校生と医療現場が継続的につながる仕組みの形成
- 高校生の段階から医療職への関心を育てるキャリア教育の発展
- 医療従事者不足という地域課題に対する長期的な人材育成
- 地域の病院が次世代教育の場となるモデルの形成
- 医療職を志す高校生と現役医療従事者との継続的な接点づくり
- 学校教育と医療現場をつなぐ新しい探究・キャリア教育への発展
- 春と夏の継続開催による段階的な医療人材育成プログラムへの発展
病院を、未来の医療人材が学ぶ場所へ
地域医療を将来にわたって支えていくためには、 病院の中だけで人材育成を考えるのではなく、 地域の子どもたちや高校生と 早い段階からつながっていくことも重要です。
医療の仕事を知る。 現場を見る。 専門職と話す。 自分で体験する。
その原体験が、 数年後の進学や職業選択につながる可能性があります。
2024春季スペシャルは、 高校生向けのオープンホスピタルを 継続的に育てていくための 大切な一歩となりました。
中部国際医療センターとミライクエストの役割
中部国際医療センター
病院の設備と専門性を生かし、 医師・看護師・医療技術職などの 現役医療従事者がプログラムを企画し、 高校生へ直接体験と学びの機会を提供します。
ミライクエスト
次世代と医療現場をつなぐ立場として、 参加者募集や情報整理、 運営・バックオフィスなどを支えながら、 高校生の関心や問いを 医療現場での原体験へつなげます。
本物の現場だから、進路が自分ごとになる
医療職について調べるだけではなく、 病院へ入り、 本物の医療機器に触れ、 そこで働く人と話す。 その経験によって、 「医療に興味がある」という気持ちは、 自分自身の進路を考える問いへ変わっていきます。 2024春季スペシャルは、 高校生と地域医療を継続的につなぐ 新しい一歩となりました。
医療の現場を、未来の進路につながる原体験へ
中部国際医療センターとミライクエストは、 高校生が本物の医療に触れ、 医療従事者と直接出会う機会を通して、 次世代の医療人材育成に取り組んでいます。
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