車椅子に乗って患者の視点を体験し、 看護する側として関わり、 そこで感じたことを言葉にする。 現役看護師と対話し、 さらに実際の院内へ入って、 看護師が働く現場を見る。 2023年10月21日、 中部国際医療センターで オープンホスピタル「ナースコース」第4回を開催しました。
ナースコースは、看護技術を学ぶだけの体験ではありません。 患者の立場から医療を考え、 現役看護師の言葉に触れ、 本物の病院を自分の目で見ることで、 高校生が看護と自分の未来について考えるプログラムです。
プロジェクト概要
- 事業名
- オープンホスピタル ナースコース
- 開催日
- 2023年10月21日
- 開催場所
- 中部国際医療センター
- 対象
- 高校生
- 主催
- 中部国際医療センター
- 協力・伴走支援
- ミライクエスト
- 主な内容
- 車椅子を使った患者役・看護する側の体験、 体験で感じたことの言語化と共有、 現役看護師との少人数対話、 院内見学
- ミライクエストの役割
- 参加者募集、 申込管理、 当日運営支援、 高校生の興味や問いを医療現場とつなぐ伴走支援
2023年6月に始まった オープンホスピタル「ナースコース」は、 今回で第4回となりました。
プログラムの中心にあるのは、 看護師の仕事を外側から見るだけではなく、 患者側と看護する側、 両方の立場を実際に体験することです。
そして、 そこで感じたことを現役看護師と共有し、 自分の関心や疑問を直接聞いていきます。
看護師の言葉から、体験が始まる
まずは現役看護師から、 車椅子体験で大切にしてほしいことや、 患者への関わり方について説明を受けました。
車椅子を押すことそのものが目的ではありません。
「患者は何を感じるのだろう」 「どんな声をかけてもらえると安心するのだろう」 「看護する側は何を見ているのだろう」。
そうした問いを持ちながら体験へ入っていきます。

患者役と看護する側、両方を体験する
車椅子体験では、 一人が患者役として車椅子に乗り、 もう一人が車椅子を押します。
その後、 役割を交代します。
自分で歩いているときには気にならなかった 床の変化や曲がり角、 周囲の人との距離も、 車椅子に乗ると違って感じられます。

看護する側になると、 今度は患者を安全に移動させるための 視点が必要になります。
進む前に声をかける。 周囲を確認する。 患者の表情を見る。
一つひとつの行動が、 患者にとっての安心につながります。

患者側と看護する側の両方から考える
- 患者から周囲はどのように見えているのか
- どのような瞬間に不安を感じるのか
- どんな声かけが安心につながるのか
- 看護する側には何が見えているのか
- 患者一人ひとりに合わせた関わりとは何か
感じたことを、言葉にする
車椅子体験の後は、 そこで感じたことや気づいたことを 付箋へ書き出しました。
「怖かった」 「声をかけてもらうと安心した」 「押す側になると周囲を見ることが大切だと思った」。
体験を言葉にすることで、 自分自身が何に気づいたのかを整理していきます。

現役看護師と、気づきを共有する
書き出した気づきは、 現役看護師と参加者で共有します。
同じ体験をしても、 一人ひとり感じることは違います。
その違いを知ることも、 患者一人ひとりに向き合う看護を考える 大切な学びになります。

体験 → 言葉 → 対話
ナースコースでは、 体験したことをその場で言葉にし、 他の人の気づきと重ねながら考えることを大切にしています。 一つの正解を教えてもらうのではなく、 自分自身の体験から看護を考えていきます。
看護師の仕事と、自分の未来について話す
体験と振り返りの後には、 現役看護師を囲んだ少人数の対話を行いました。
看護師になったきっかけ。 進学先を選んだ理由。 学生時代のこと。 実際に働いて感じるやりがい。 大変だと感じること。
高校生が普段なかなか聞くことのできない話を、 現場で働く看護師へ直接聞く時間です。

この写真からも、 高校生が看護師の話を 真剣に受け止めている様子が伝わります。
進路情報として看護師という職業を知ることと、 実際にその仕事をしている人の人生や経験を聞くことは 大きく異なります。
「自分はどんな仕事をしたいのか」 「どのような人になりたいのか」。
現場の人との対話が、 自分自身の未来を考えるきっかけになります。

実際の医療現場へ入る、院内見学
後半は、 現役看護師の案内で院内を見学しました。
普段病院を利用するときには 見ることのできない医療現場へ入り、 看護師がどのような環境で働いているのかを 自分の目で見ていきます。

病院の中には、 患者の状態を確認するための設備や、 治療を支える機器、 多くの医療従事者が連携する場所があります。
そこでは、 看護師だけでなく、 医師やさまざまな専門職が チームとして患者を支えています。

実際の場所を見ることで、 「看護師が働く」という言葉の向こう側にある 現場が具体的に見えてきます。

体験・対話・現場がつながる
患者側を体験し、 看護師から仕事について話を聞き、 さらに実際の現場を見る。 それぞれの体験がつながることで、 高校生にとって「看護」という仕事が より具体的なものになっていきます。
ナースコースが育ててきた学びの形
ナースコースは、 看護師の仕事を紹介するだけの 職業体験ではありません。
患者の立場を体験する。 自分が感じたことを言葉にする。 他の人の感じ方を知る。 現役看護師と話す。 本物の医療現場を見る。
こうした一連の体験を通じて、 高校生自身の中に 新しい疑問や関心が生まれていきます。
その問いが、 将来の進路を考えることや、 医療や看護をさらに学ぶことへと つながっていきます。
当日のプログラム構成
1 導入・体験説明
現役看護師から、 患者の立場を考えるための視点や 車椅子体験について説明を受けます。
2 車椅子体験
患者役と看護する側を交代しながら、 双方の立場を体験します。
3 気づきの言語化
体験で感じたことや気づいたことを 付箋へ書き出します。
4 気づきの共有
現役看護師や参加者と、 それぞれの感じ方を共有します。
5 現役看護師との対話
仕事や進路、 看護師を目指したきっかけなどについて 少人数で直接話を聞きます。
6 院内見学
現役看護師の案内で院内を歩き、 実際の医療現場や設備について学びます。
この活動から生まれたもの
OUTPUT|形になった成果
- オープンホスピタル・ナースコース第4回を実施
- 患者役と看護する側の双方を経験する車椅子体験を実施
- 体験で得た気づきを付箋へ書き出して言語化
- 現役看護師と高校生による気づきの共有
- 少人数による現役看護師との進路・仕事に関する対話
- 現役看護師の案内による院内見学を実施
- 実際の医療現場を高校生の学びの場として活用
OUTCOME|高校生に生まれた学び
- 患者側の視点から車椅子での移動を経験した
- 安全だけでなく患者の安心を考える機会となった
- 声かけや表情を見ることの大切さを考えた
- 他の参加者との感じ方の違いに触れた
- 現役看護師の経験から仕事や進路を考える機会となった
- 看護師が働く実際の医療現場への理解が深まった
- 多職種と連携して患者を支える医療について学んだ
IMPACT|その後につながる可能性
- 高校生が医療職を具体的な進路として考える機会の創出
- 地域の病院と高校生が継続的に出会う仕組みの形成
- 病院を次世代のキャリア教育・探究の場として活用
- 患者視点を取り入れた医療人材育成プログラムの発展
- 体験・対話・現場見学を組み合わせた学びのモデル化
- 地域医療を支える次世代人材の長期的な育成
病院というリアルな現場を、学びの場へ
オープンホスピタルの主催者は、 中部国際医療センター です。
現役看護師が、 自らの経験や専門性を高校生へ伝え、 車椅子体験や対話、 院内見学を通して、 本物の医療現場へ触れる機会をつくっています。
ミライクエストは、 協力・伴走支援として、 高校生と病院の接点をつくり、 募集から当日の運営、 体験と対話の機会づくりまでを支えています。
中部国際医療センター
病院の設備と現役医療従事者の専門性を生かし、 高校生が看護と医療の現場を直接体験できる 学びの機会を提供しました。
ミライクエスト
高校生と医療現場をつなぎ、 体験・対話・院内見学を通して生まれる 関心や問いを次の学びや進路へつなぐ 伴走支援を担いました。
看護師を知ることから、自分の未来を考える
患者の立場を体験し、 看護する側として考え、 現役看護師の言葉を聞き、 実際の医療現場を見る。
ナースコースで大切にしているのは、 知識を一方的に教えてもらうことではなく、 自分自身の体験から問いを持つことです。
「看護とは何だろう」 「自分はどんな仕事をしたいのだろう」。
本物の人と現場に触れる原体験が、 高校生一人ひとりの未来を考える 小さなきっかけになっていきます。
開催日: 2023年10月21日
開催場所: 中部国際医療センター
対象: 高校生
主催: 中部国際医療センター
協力・伴走支援: ミライクエスト
主な内容: 車椅子体験、 気づきの言語化・共有、 現役看護師との対話、 院内見学
医療の現場を、高校生の原体験へ
中部国際医療センターとミライクエストは、 本物の医療現場に触れ、 現役医療従事者と対話する機会を通して、 高校生の問いと未来の進路につながる学びの場を育てています。
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