医療画像を立体的に見る。 リハビリテーションを体験する。 赤ちゃんのお世話をしてみる。 AED・心肺蘇生を学ぶ。 医療従事者のユニフォームを着てみる。 そして、病院で働く人から直接教えてもらう。 2024年8月4日、 中部国際医療センターが 子どもたちのための大きな学びの場になりました。
本記事では、 中部国際医療センターが主催する 次世代医療人材育成プログラムを、 協力・伴走支援を担う ミライクエストの視点から紹介します。
プロジェクト概要
- 事業名
- OPEN HOSPITAL 2024 SUMMER SPECIAL 小中学生医療体験コース
- 開催日
- 2024年8月4日
- 開催時間
- 9:00〜12:00
- 開催場所
- 中部国際医療センター
- 対象
- 小学5〜6年生・中学生
- 定員
- 100名
- 主催
- 中部国際医療センター
- 協力・伴走支援
- ミライクエスト
- 体験プログラム
- 8コーナー
2024年8月4日、 中部国際医療センターで 小学5〜6年生・中学生を対象とした 「オープンホスピタル2024夏季スペシャル 小中学生医療体験コース」が開催されました。
この年からオープンホスピタルは、 高校生向けの専門コースと 小中学生向けの体験コースを 別日で実施する形へと発展しました。
小中学生コースで大切にしたのは、 医療について難しい説明を聞くだけではなく、 「見て、触れて、やってみる」ことです。
病院という日常生活ではなかなか入ることのできない場所で、 実際に働く医療従事者と出会い、 本物の医療に触れる。
その原体験から、 子どもたち自身の 「なぜ?」 「もっと知りたい」 が生まれていきます。
病院を、子どもたちの「学びのフィールド」に
当日は、 参加者を8つのグループに分け、 病院内に設けられた8つの体験コーナーを 順番に巡りました。
一つのコーナーはおよそ15分。
医療従事者や病院スタッフから直接説明を受けながら、 子どもたち自身が手を動かし、 医療の世界に触れていきました。

8つの体験から、医療を知る
小中学生コースでは、 医療をさまざまな角度から体験できる 8つのコーナーが設けられました。
01 手洗い
医療の基本となる感染予防をテーマに、 正しい手洗いと清潔を保つことの大切さを 実際の体験を通して学びました。
02 ユニフォーム
医療従事者のユニフォームを身につけ、 医師や医療職になった自分を 少しだけ想像してみる体験です。
03 ミクロの世界
普段は目にすることのできない 小さな世界を観察し、 医療や検査が体の中の変化を どのように捉えているのかを学びました。
04 3D
医療画像を立体的に見ることで、 人体の構造や、 医療現場で画像がどのように活用されているのかに 触れました。
05 リハビリ
実際に体を動かしながら、 歩くことや身体機能を支える リハビリテーションの役割を体験しました。
06 AED
人体モデルを使って胸骨圧迫などに取り組み、 命を守るための初期対応を学びました。
07 赤ちゃん
赤ちゃんのモデルを使い、 乳児のお世話や医療・看護に触れる 体験を行いました。
08 大実験
医療現場で使われている道具や仕組みに触れながら、 医療を支える科学と技術の面白さを 体験しました。
身体を動かして、リハビリを知る
子どもたちにとって、 「リハビリ」という言葉を知っていても、 実際にどのようなことを行うのかを 体験する機会は多くありません。
このコーナーでは、 医療スタッフに見守られながら 身体を動かし、 人が再び歩いたり、 日常生活を取り戻したりすることを支える 医療の役割に触れました。

赤ちゃんに触れて、命を支える仕事を考える
赤ちゃんのコーナーでは、 乳児モデルを使った体験を行いました。
小さな体を扱うためには、 大人とは異なる細かな配慮が必要です。
子どもたちは、 実際に自分の手で赤ちゃんのモデルに触れながら、 命を守り育てる医療や看護の仕事を 身近に感じていきました。

「医療従事者になった自分」を想像してみる
子どもにとって、 将来の職業を考える最初のきっかけは、 必ずしも難しい進路指導ではありません。
白衣を着てみる。 聴診器を身につけてみる。 医療従事者になった自分を 写真に残してみる。
そんな小さな体験も、 将来の自分を想像する 大切な原体験になります。

命を守るために、自分にもできることがある
AED・救命のコーナーでは、 人体モデルを使いながら 胸骨圧迫などに取り組みました。
目の前で人が倒れたとき、 医療従事者だけでなく、 その場にいる人が行動することが 命を救うことにつながります。
子どもの頃から 救命について知り、 実際に体験しておくことも、 地域全体で命を守る力につながります。

医療の基本、「清潔」を自分の目で確かめる
医療の現場では、 正しい手洗いが感染予防の基本です。
しかし、 普段どおりに手を洗っていても、 自分では気づかない洗い残しが あることがあります。
専用の機器を使って 自分の手を確認することで、 「きれいに見える」と 「本当にきれい」は違うことを学びました。

医療を支える科学と技術にも触れる
医療は、 医師や看護師だけで成り立っているわけではありません。
検査、 医療機器、 薬、 リハビリテーションなど、 多くの専門職と技術が 一人の患者を支えています。
子どもたちは 医療スタッフから直接説明を受け、 病院の中にあるさまざまな仕事や仕組みに 関心を広げていきました。

保護者の視点も、次のプログラムへ
小中学生コースでは、 子どもたちだけでなく、 保護者にもアンケートを実施しました。
子どもがどの体験に関心を持ったのか。 医療への興味がどのように変化したのか。 どのような体験をさらに増やすとよいのか。
子ども本人の反応だけでなく、 日頃から成長を見守る保護者の視点も集めることで、 次回のプログラム改善へつなげていきます。
保護者アンケートも、次の改善へ
オープンホスピタルでは、 開催して終わるのではなく、 参加者や保護者の声を記録し、 次回の企画や体験内容の改善に活かしていくことを 大切にしています。
子どもたちが何に驚き、 何に興味を持ち、 どんな体験をもう一度してみたいと感じたのか。 こうした声の蓄積も、 継続的な次世代医療人材育成にとって 大切なデータになります。
※2024年8月4日開催・小中学生コースでは、 保護者向けアンケートを実施しました。
この活動から生まれたもの
OUTPUT|形になった成果
- 小学5〜6年生・中学生を対象とした医療体験プログラムを実施
- 定員100名規模の小中学生コースを設定
- 参加者を8グループに分けた体験型プログラムを運営
- 8つの医療体験コーナーを実施
- 3D医療画像に触れる機会を提供
- リハビリテーションに関する体験を実施
- AED・胸骨圧迫など救命に関する体験を実施
- 乳児モデルを使った体験を実施
- 手洗い・感染予防について学ぶ体験を実施
- 医療従事者のユニフォーム体験を実施
- 医療従事者から直接説明を受ける機会を創出
- 保護者向けアンケートを実施
OUTCOME|子どもたちに生まれた変化
- 病院を「治療を受ける場所」だけでなく「学ぶ場所」として体験した
- 医療の仕事を自分自身の手で体験する機会が生まれた
- 医師・看護師だけではない多様な医療の仕事へ触れた
- 人体や医療技術への好奇心を広げる機会となった
- 命を守る仕事を身近に感じる原体験が生まれた
- 救命や感染予防など日常生活にもつながる知識を体験的に学んだ
- 医療従事者と直接接することで「働く人」を身近に感じる機会となった
- 将来の仕事や進路を考え始めるきっかけとなる場をつくった
IMPACT|地域に育ち始めている変化
- 小中学生の段階から医療職と出会える地域の仕組みづくり
- 地域医療を担う次世代人材を長期的に育てる入口の形成
- 病院の専門性や設備を地域の教育資源として開くモデルの形成
- 医療従事者自身が次世代へ仕事を伝える機会の創出
- 子ども・保護者・医療機関をつなぐ関係づくり
- 高校生になる前から医療キャリアへ関心を持てる機会の拡大
- 小中学生コースと高校生専門コースをつなぐ継続的な人材育成モデルへの発展
- 地域医療人材不足に対する長期的な人材育成の基盤づくり
- 他地域にも応用可能な「病院を地域の学びの場にする」モデルの蓄積
小さな「おもしろい」が、未来の進路につながる
小学生や中学生の段階で、 将来の進路を決める必要はありません。
大切なのは、 自分の知らなかった世界に出会うことです。
「体の中ってこんなふうになっているんだ」
「こんな機械を使って治療しているんだ」
「人の命を助ける仕事ってすごい」
そんな小さな驚きや 「もっと知りたい」という気持ちが、 数年後の進路や仕事へ つながっていく可能性があります。
オープンホスピタルは、 その最初の一歩となる 原体験を地域の中につくる取り組みです。
病院を「次世代へ開かれた学びの場」に
地域医療人材不足という課題に対して、 高校生になってから医療職を紹介するだけではなく、 小学生・中学生の段階から 医療の現場や働く人に出会う機会をつくる。 オープンホスピタルの小中学生コースは、 地域の医療機関そのものを 次世代のキャリア教育のフィールドとして 開いていく取り組みでもあります。
中部国際医療センターとミライクエスト
オープンホスピタルの大きな特徴は、 外部のイベント会社が 医療体験プログラムをつくっているのではないことです。
中部国際医療センターで 日々医療を担う人たち自身が、 「自分たちの仕事を次世代にどう伝えるか」を考え、 体験プログラムをつくっています。
そこにミライクエストが入り、 子どもたちや学生との接点づくり、 プログラム全体の企画・運営、 コミュニケーション、 アンケートによる振り返りなどを 伴走しています。
医療の専門性を持つ病院と、 次世代・教育・地域との接点をつくるミライクエスト。
それぞれの強みを持ち寄ることで、 一日限りのイベントではなく、 地域医療の未来を考える 継続的な人材育成の仕組みを育てています。
中部国際医療センター
病院の設備と専門性を次世代へ開き、 医師、看護師、医療技術職など 現場で働く人たち自身が 子どもたちへ医療の仕事を伝え、 本物の医療に触れる体験をつくります。
ミライクエスト
病院と次世代をつなぎ、 企画、参加者との接点づくり、 運営、コミュニケーション、 アンケートによる振り返りなどを通して、 継続的な次世代医療人材育成を伴走します。
子どもの頃の原体験を、地域医療の未来へ
医療画像に驚く。 自分の手で救命を体験する。 赤ちゃんに触れる。 白衣を着て、 医療従事者になった自分を想像してみる。 その一つひとつは、 小さな体験かもしれません。 しかし、本物の病院で、 本物の医療従事者と出会った記憶は、 子どもたちの中に残っていきます。 次世代に原体験を。 その積み重ねから、 地域医療の未来を担う人が 育っていくことを目指しています。
協力・伴走支援: ミライクエスト
開催日: 2024年8月4日
開催時間: 9:00〜12:00
開催場所: 中部国際医療センター
対象: 小学5〜6年生・中学生
定員: 100名
体験: 手洗い、ユニフォーム、ミクロ、 3D、リハビリ、AED、赤ちゃん、大実験
医療の現場を、次世代の原体験へ
中部国際医療センターとミライクエストは、 病院というリアルなフィールドを次世代へ開き、 子どもたちが医療の仕事と働く人に出会い、 自分自身の未来を考える機会を これからも育てていきます。
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