患者として車椅子に乗る。 今度は、自分が車椅子を押してみる。 体験したことを言葉にし、 現役看護師や仲間と共有する。 2023年7月22日、 中部国際医療センターで、 オープンホスピタル「ナースコース」の第2回が開催されました。
6月に行われた初回に続き、 看護を「知る」だけではなく、 患者の立場を体験し、 そこから生まれた気づきや問いを対話につなげるプログラムです。 今回は男子高校生も初めて参加し、 より多様な高校生が看護の仕事に触れる機会となりました。
プロジェクト概要
- 事業名
- オープンホスピタル ナースコース
- 開催日
- 2023年7月22日
- 開催場所
- 中部国際医療センター
- 対象
- 高校生
- 主催
- 中部国際医療センター
- 協力・伴走支援
- ミライクエスト
- プログラムの特徴
- 車椅子を使った患者役・看護する側の両方の体験、 少人数グループでの振り返り、 付箋を使った気づきの共有、 現役看護師への質問・対話を通して、 看護の仕事と患者への関わりを考えるプログラム
- 今回の特徴
- 第2回の開催。 男子高校生も初めて参加し、 性別を問わず看護の仕事を考える機会へと広がりました。
- ミライクエストの役割
- 参加者募集、 申込管理、 当日運営支援、 参加者の問いと医療現場をつなぐ伴走支援
2023年6月17日に始まった オープンホスピタル「ナースコース」。
約1か月後となる7月22日、 同じプログラムをベースに、 第2回を開催しました。
看護師の仕事を説明するだけではなく、 患者と看護する側の両方を体験し、 自分が感じたことを言葉にし、 現役看護師と話し合う。
第2回でも、 「体験」と「対話」を組み合わせた学びを大切にしました。
第2回も、医療現場でのリアルな学びからスタート
当日は、 参加者全体に向けた説明からプログラムが始まりました。
看護について考えるために、 これからどのような体験をするのか。 どのようなことを意識してほしいのか。
高校生は、 医療従事者の話を聞きながら、 これから始まる体験へ向けて準備します。

車椅子に乗ることで、患者から見える世界を知る
今回も、 車椅子を使った体験を中心にプログラムを進めました。
一人が患者役として車椅子に乗り、 もう一人が看護する側として押します。
そして役割を交代し、 同じ場所を、 違う立場から体験します。

自分で歩いているときには気にならない廊下も、 車椅子に乗ってみると、 見え方や感じ方が変わります。
どのくらいの速度なら安心できるのか。 曲がる前には声をかけたほうがよいのか。 足や身体の位置は安全か。
実際に体験するからこそ、 患者側から見た看護について 具体的に考えられるようになります。

車椅子体験から考える問い
- 患者はどのようなときに不安を感じるのか
- どのような声かけが安心につながるのか
- 患者から見えない方向へ進むとき、何を伝えるとよいか
- 安全に移動するために何を確認する必要があるか
- 患者の意思や気持ちをどのように尊重するか
体験したことを、まず自分の言葉にする
車椅子体験の後は、 その場で感じたことや気づいたことを 付箋へ書き出しました。
体験した直後だからこそ、 そのとき感じた不安や、 安心につながった声かけ、 自分が気づいたことを具体的に残すことができます。


違う人の気づきを知ることで、看護への理解が広がる
書き出した付箋は、 看護師と参加者で共有していきました。
同じ体験でも、 何を不安に感じたか、 何が安心につながったかは、 人によって違います。
その違いを知ることも、 患者一人ひとりに向き合う看護を考える上で 大切な学びです。

体験から対話へ
「体験したこと」を、 「自分はどう感じたのか」に変え、 さらに他者の考えを聞く。 ナースコースでは、 このプロセスを通して 看護を単なる職業知識ではなく、 人と向き合う仕事として考えます。
現役看護師に、直接聞いてみる
プログラムの後半は、 現役看護師を囲んだ少人数の対話です。
看護師になろうと思った理由。 高校生の頃に考えていたこと。 進学先の選び方。 看護の仕事のやりがい。 大変なこと。
高校生自身が気になっていることを、 現場で働く看護師へ直接質問します。

大勢の前では聞きにくいことも、 少人数のグループであれば質問しやすくなります。
「看護師になるためには何を学べばよいのか」 「実際に働いてみて感じるやりがいは何か」など、 進路を考える高校生ならではの問いが、 現役看護師との会話へつながっていきます。

看護師という仕事を、 職業名や資格だけで理解するのではなく、 実際に働く人の経験や言葉を通じて知る。
こうした対話は、 高校生が自分の進路を考える上でも 大きなヒントになります。
男子高校生も初参加。看護を、より多様な進路の選択肢へ
今回のナースコースでは、 男子高校生も初めて参加しました。
看護の仕事は、 性別にかかわらず、 人の命や生活を支える専門職です。
実際の医療現場に触れ、 患者の立場を経験し、 看護師と話す機会をつくることで、 看護という仕事を自分自身の進路の一つとして 考えるきっかけが生まれます。
多様な高校生が医療の現場へ入り、 自分自身の可能性を考える。
オープンホスピタルは、 そうした進路との新しい出会いを生む場でもあります。
当日のプログラム構成
1 全体説明・導入
当日の体験内容や、 看護を考える上で大切な視点について説明を受けます。
2 車椅子体験
患者役と看護する側の両方を交代で体験し、 患者の立場から安心、安全、声かけについて考えます。
3 気づきの言語化
車椅子体験の中で感じたことを、 一人ひとり付箋に書き出します。
4 グループで共有
参加者同士の気づきを共有し、 自分とは異なる感じ方や考え方に触れます。
5 看護師との対話
患者への関わり方や看護について、 現役看護師とともに考えます。
6 進路・仕事についての質問
看護師を目指したきっかけ、 進学、 学び、 仕事の魅力などについて直接質問しました。
この活動から生まれたもの
OUTPUT|形になった成果
- オープンホスピタル・ナースコース第2回を実施
- 男子高校生を含む高校生が看護体験へ参加
- 患者役と看護する側の双方を経験する車椅子体験を実施
- 体験から生まれた気づきを付箋に書き出して言語化
- 参加者同士と現役看護師によるグループでの共有・対話
- 進路や看護師の仕事について直接質問する機会を実施
OUTCOME|高校生に生まれた学び
- 患者側の立場から車椅子での移動を体験した
- 声かけや安全への配慮が患者の安心につながることを考えた
- 同じ体験でも人によって感じ方が違うことを知った
- 他者の意見に触れることで看護への視点が広がった
- 現役看護師との対話から、仕事や進路を具体的に考える機会となった
- 男子高校生を含む多様な参加者が看護を将来の選択肢として知る機会となった
IMPACT|その後につながる可能性
- 医療現場を次世代のキャリア教育の場として開く機会の継続
- 体験と対話を組み合わせた医療人材育成モデルの蓄積
- 性別を問わず看護職に触れられる進路探索機会の拡大
- 高校生と現役医療従事者が直接出会える関係づくり
- 看護から他の医療職へ学びの領域を広げていく土台づくり
医療現場と高校生を、体験と対話でつなぐ
オープンホスピタルの主催者は、 中部国際医療センター です。
現役看護師をはじめとする医療従事者が、 自らの専門性や経験を生かしながら、 高校生へ看護の仕事を伝えました。
ミライクエストは、 協力・伴走支援として、 高校生と病院をつなぎ、 体験と対話を通して 一人ひとりの関心や進路を考える機会づくりを支えています。
中部国際医療センター
現役の医療従事者が、 看護の専門性と現場での経験を高校生へ直接伝え、 体験と対話を通した学びの機会を提供しました。
ミライクエスト
高校生の参加機会をつくり、 現場での体験から生まれた気づきや問いを、 次の学びや進路へつなげる伴走支援を担いました。
患者の立場を知ることから、看護を考える
看護師の仕事について話を聞くだけではなく、 自分自身が患者役となり、 車椅子で移動する。
そこで感じた不安や安心を言葉にして、 仲間や現役看護師と共有する。
こうした体験を通して、 高校生は看護をより身近に、 そして自分自身の未来とつながるものとして考えていきます。
第2回では男子高校生も参加し、 オープンホスピタルは、 より多様な次世代が医療の世界と出会う場へと広がり始めました。
開催日: 2023年7月22日
開催場所: 中部国際医療センター
対象: 高校生
主催: 中部国際医療センター
協力・伴走支援: ミライクエスト
主な内容: 全体説明、 車椅子体験、 気づきの言語化、 グループ共有、 現役看護師との対話・質問
医療の現場を、次世代の原体験へ
中部国際医療センターとミライクエストは、 本物の医療に触れる体験を通して、 高校生の問いと未来の進路を育てる学びの場をつくっています。
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