企業・地域共創

白川郷を歩き、異なる立場から地域の未来を考える|地域フィールド型SDGs研修

同じ白川郷を歩いても、 立場が違えば、見えるものも問いも変わる。 2023年10月30日・31日、 学生、企業、行政など多様な参加者が 世界遺産・白川郷をフィールドに、 地域の持続性と「結」、 そして自分たちにできる共創について考える 2日間の研修を実施しました。

NEXCO中日本グループ、ドコモグループに加え、 フクシマガリレイ、農産物加工協会などの企業人、 学生、そして同様の地域フィールド型研修を検討していた 神奈川県秦野市の職員も参加。 異なる立場の視点を持ち寄ること自体が、 この研修の大きな学びとなりました。

地域フィールド型研修|企業・行政・学生による地域共創

研修概要

研修テーマ
白川村の「結」からSDGsを学ぶ研修
開催日
2023年10月30日〜31日
フィールド
白川郷世界遺産エリア
宿泊・研修会場
トヨタ白川郷自然學校
参加
学生、神奈川県秦野市職員、 NEXCO中日本グループ、 ドコモグループ、 フクシマガリレイ、 農産物加工協会ほか
主なテーマ
地域の持続性、SDGs、人材育成、 パートナーシップ、地域共創
主なプログラム
白川郷散策、地域の方による講話、 デジタルマンダラ、個人ワーク、 グループワーク、アイデア共有、 ネクストアクション
企画・運営協力
田園社会イニシアティブ株式会社/ミライクエスト
2日間 白川郷でのフィールド研修
産・官・学 異なる立場が同じフィールドで学ぶ
「結」 地域と共創を考えるキーワード

この研修は、 SDGsや地域課題について 会議室で考えるだけのプログラムではありません。

まず地域へ入り、 自分の目で見て、 歩き、 気になったものを記録する。

その体験を出発点に、 地域の方の話を聞き、 参加者同士で対話しながら、 自分たちの仕事や地域との関わりを考えていきます。

世界遺産・白川郷を、自分の足で歩く

1日目は、 白川郷の荻町合掌造り集落での フィールドワークから始まりました。

合掌造りの家屋、 茅葺き屋根、 水路、 集落の道、 観光客の動き、 暮らしの中にあるさまざまな風景。

参加者は、 「自分が気になったもの」を写真に残しながら、 白川郷を歩きました。

白川郷を歩きながら地域を観察するフィールドワーク
観光として見るのではなく、「自分は何に気づくのか」という視点を持って白川郷を歩きました。

同じ場所を歩いていても、 企業の人、 行政の人、 学生では、 目に留まるものが異なります。

その違いこそが、 共創の出発点になります。

白川郷の地域資源を観察する参加者
地域の風景や暮らしの中から、魅力だけでなく課題や可能性につながる小さな気づきを探します。

異なる立場が同じ地域を見る

今回の研修では、 これまで参加してきた学生や企業人に加え、 神奈川県秦野市の職員も参加しました。

秦野市では、 同様の地域フィールド型研修の実施を検討しており、 実際のプログラムを体験しながら、 地域を学びのフィールドとして活用する方法にも触れました。

また、 NEXCO中日本グループ、 ドコモグループに加え、 フクシマガリレイ、 農産物加工協会など、 さまざまな企業・分野から参加者が集まりました。

一つの地域に、複数の視点を重ねる

  • 学生は、初めて知る地域の暮らしや文化から問いを見つける
  • 企業人は、自社の技術や事業と地域課題の接点を考える
  • 行政職員は、地域づくりや人材育成の仕組みとして捉える
  • 異業種の参加者同士が、それぞれの専門性や経験を共有する
白川郷のフィールドワークで地域を歩く参加者
地域そのものを学びのフィールドにし、歩きながら問いを見つけていきます。

フィールドでの気づきを、対話へつなぐ

現地で気になったものや感じたことは、 写真とともに記録し、 当時研修で活用していた デジタルマンダラへ蓄積しました。

そこから一人ひとりの気づきを持ち寄り、 白川郷の魅力と課題について グループで考えていきます。

01 歩く FIELD
02 気づく NOTICE
03 記録する RECORD
04 対話する DIALOGUE
05 次へつなぐ ACTION
白川郷の集落でフィールドワークを行う参加者
地域を歩き、人や風景、暮らしに触れることで、資料だけでは見つけられない問いが生まれます。

白川郷の「結」から、これからの共創を考える

白川郷で受け継がれてきた 「結」は、 一人ではできないことを 地域の人々が力を合わせて行う 支え合いの仕組みです。

合掌造りを守ること、 茅葺きの技術を受け継ぐこと、 地域の暮らしを続けること。

そこには、 人と人がつながり、 それぞれの力を持ち寄る文化があります。

研修では、 この「結」を過去の地域文化として学ぶだけでなく、 現代の企業や行政、 学生によるパートナーシップへ 引き寄せて考えました。

白川郷研修で参加者が地域の持続性について対話する様子
フィールドで得た気づきを持ち寄り、異なる立場の参加者が地域の魅力や課題について対話しました。
白川郷研修でグループワークを行う参加者
一つの答えを探すのではなく、それぞれの視点を重ねながら新しい問いや可能性を探ります。

地域の課題と、それぞれの専門性を掛け合わせる

フィールド研修の目的は、 白川郷について知ることだけではありません。

地域で見つけた課題や可能性に対して、 自分たちが持つ技術、 事業、 経験、 ネットワーク、 行政施策などを掛け合わせると、 どのような新しい取り組みが生まれるのか。

参加者は、 それぞれの立場から 「自分たちなら何ができるだろう」と考えました。

企業だけでも、 行政だけでも、 学生だけでも見つけられない可能性があります。

異なる立場が同じ地域に入り、 同じ問いについて考えることによって、 新しい視点や関係が生まれます。

2日間の主な研修プログラム

01 白川郷フィールドワーク

荻町合掌造り集落を歩きながら、 自分が気になったものを写真に記録。 地域の魅力と課題を自分の目で探しました。

02 地域の暮らしと文化を学ぶ

合掌造り、茅葺き、 地域の暮らしや自然環境、 文化・技術の継承などについて学びました。

03 デジタルマンダラによる記録

現地で撮影した写真や気づきを記録し、 参加者の視点を共有しました。

04 魅力と課題を考える

一人ひとりの気づきをグループで共有し、 白川郷の魅力と課題について考察しました。

05 「結」を言語化する

白川郷での体験を踏まえ、 自分にとっての「結」とは何かを考え、 参加者同士で共有しました。

06 ネクストアクション

地域で得た学びを 自分の仕事や活動へどのようにつなぐのかを考え、 次の一歩を言葉にしました。

この研修から生まれたもの

OUTPUT|形になったこと

  • 白川郷世界遺産エリアを活用した2日間の地域フィールド研修
  • 企業・行政・学生など異なる立場の参加者による共同学習
  • 白川郷の集落を歩きながら行うフィールドワーク
  • 写真と気づきをデジタルマンダラへ記録・共有
  • 地域の魅力と課題をテーマとしたグループワーク
  • 「結」をテーマとした対話と振り返り
  • それぞれの立場から考えるネクストアクションの整理

OUTCOME|研修として生まれた学び

  • 同じ地域でも立場によって異なる視点や問いが生まれることを共有した
  • 地域課題を現地で観察し、自ら問いを見つけるプロセスを体験した
  • SDGsを地域の暮らしや文化、産業と結びつけて考える機会となった
  • 地域の持続性を、人・技術・文化・関係性の視点から考えた
  • 企業、行政、学生それぞれの専門性を持ち寄る共創の可能性を考えた
  • 白川郷の「結」を現代のパートナーシップへ引き寄せて考えた

IMPACT|この実践が示した可能性

  • 地域そのものを企業・行政・学生の共通の学習フィールドとして活用する可能性
  • 自治体における地域フィールド型人材育成プログラムへの展開
  • 企業の技術や事業と地域課題を接続する共創機会の形成
  • 異業種・異分野の参加者同士による新しい関係づくり
  • 地域の知恵や経験を、他地域や次世代へ伝える仕組みへの発展
  • フィールド体験と対話を組み合わせた地域共創人材育成モデルへの展開

地域を、異なる立場が出会う共創のフィールドへ

地域には、 会議室や資料だけでは見つけられない問いがあります。

その場所へ行き、 歩き、 人に会い、 暮らしや文化に触れる。

そして、 そこで感じたことを 異なる立場の人と持ち寄る。

このプロセスによって、 地域は単なる研修場所ではなく、 新しい問いと関係を生み出す 共創のフィールドになります。

白川郷というフィールド

世界遺産、暮らし、観光、 自然、文化、技術継承など、 地域の持続性を考える多様なテーマがあります。

ミライクエスト

地域に入る体験、 気づきの記録、 地域の方との接点、 異なる参加者同士の対話を組み合わせ、 問いを次の実践へつなぐ研修プロセスを設計しました。

違う人が集まるから、違う未来が見えてくる

学生、 企業人、 行政職員。 それぞれが同じ白川郷を歩きましたが、 見えているものは同じではありません。

その違いを持ち寄り、 対話することで、 一人では見つけられなかった問いや可能性が見えてきます。

白川郷に受け継がれてきた「結」は、 これからの地域と企業、 行政、 次世代がともに未来をつくるための 一つのヒントでもあります。

研修テーマ: 白川村の「結」からSDGsを学ぶ研修
開催日: 2023年10月30日〜31日
フィールド: 白川郷世界遺産エリア
宿泊・研修会場: トヨタ白川郷自然學校
参加: 学生、神奈川県秦野市職員、 NEXCO中日本グループ、 ドコモグループ、 フクシマガリレイ、 農産物加工協会ほか
企画・運営協力: 田園社会イニシアティブ株式会社/ミライクエスト

地域を、企業・行政・次世代の共創フィールドへ

ミライクエストでは、 地域そのものを学び・探究・共創のフィールドとして、 企業・行政・教育機関・次世代とともに、 フィールドワークや研修、 実証プログラムを設計しています。

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