MINOKAMO CITY, GIFU
美濃加茂市との共創
里山、農業、伝統文化、多文化共生、教育、医療。 地域にある課題を、行政だけの課題にしない。
子ども、学生、地域住民、行政、企業、研究者がともに現場へ入り、 問いを見つけ、小さく試し、次の実践へつなげていく。 2019年から続く美濃加茂市との共創は、 現在の「地域まるごと研究所」へとつながる、 ミライクエストの大切な原点です。
2019年。
里山×STEAMから
始まった。
美濃加茂市との共創の出発点は、 2019年に開催した第1回 「里山×STEAM MINOKAMO2030フォーラム」でした。
「里山×STEAM」は、 田園社会イニシアティブ株式会社/ミライクエストが提唱した、 地域を学びと実験のフィールドとして捉える考え方です。
人と自然が長い時間をかけて関係を築いてきた里山を、 科学・技術・工学・芸術・数学など多様な視点から見つめ直す。 そして、そこで見つかった地域課題を、 次世代、行政、企業、研究者、地域の人々とともに考えていく。
美濃加茂市と田園社会イニシアティブは正式に連携し、 市の「里山千年構想」と接続しながら実践を重ねてきました。 「里山×STEAM」は美濃加茂市の正式事業にもなり、 加茂農林高校の授業をはじめ、 森づくり、農業、伝統文化などへと広がりました。
そしてそのフィールドは、 教育、多文化共生、医療、大学生の地域活動へ。 一つのテーマから始まった共創が、 地域全体へと少しずつ広がっています。
里山を、
未来を考える「学び舎」に。
里山には、森林整備、農業、担い手不足、 伝統文化の継承、生物多様性など、 地域の未来につながる問いが凝縮されています。
「里山×STEAM」は、 それらを教室の中だけで考えるのではなく、 地域そのものを学び・研究・実験のフィールドとして開く考え方です。

FIELD
まず、現場へ行く。
森、農地、地域の暮らしに入り、 自分の目で見て、触れ、人と出会う。
QUESTION
「なぜ?」を見つける。
地域の当たり前を、 子どもや学生の視点から問い直す。
STEAM
多様な視点で考える。
科学、技術、ものづくり、表現などを使い、 課題を見る角度を増やす。
ACTION
小さく試してみる。
完璧な答えを待たず、 実験し、結果を見て、また次を考える。
小さな実験が、
地域の次の一歩になる。
一つの大きなプロジェクトをつくるのではなく、 現場で見つかった問いから、小さな実験を繰り返す。 その積み重ねが、美濃加茂市との共創を育ててきました。
星の見える森づくり
里山整備という地域課題に対し、 加茂農林高校の高校生と森の未来を考える。 天体観測と森づくりを組み合わせ、 人が訪れたくなる森を実際につくりました。
高校生が先生になる
美濃加茂市ひとづくり課などと連携。 マンガ教材を使い、加茂高校の高校生が先生となって、 三和小学校の子どもたちへ授業を行いました。
堂上蜂屋柿を次世代へ
農林課、JAめぐみの、生産者などと連携。 子どもたちの柿剥き体験からAIによる品質判別実験まで、 伝統文化を未来へつなぐ方法を探究しました。
多文化共生とキャリア
外国にルーツを持つ高校生へのキャリア支援などを実施。 多文化共生推進プランでは、 AIを活用した意見・データの整理と可視化にも取り組みました。
東大生と地域をつなぐ
美濃加茂市が受け入れてきた東京大学の学生との関係を継承。 学生と行政・農家・地域の人々をつなぎ、 地域での原体験を次の活動へつないでいます。
探究から、仕事へ
学生交流からさらに一歩進み、 東大生地方創生コンソーシアムによる梨農園の実態調査へ。 学生の探究が、具体的な地域の仕事へつながり始めています。
データと対話を、
行政の次の一歩へ。
美濃加茂市は、多様な国籍や文化的背景を持つ人々がともに暮らす、 多文化共生の重要なフィールドでもあります。
ミライクエストは多文化共生推進協議会への参画や、 外国にルーツを持つ若者へのキャリア支援などを通じ、 地域の多様な声と向き合ってきました。
第4次みのかも多文化共生推進プランでは、 アンケート、ヒアリング、ワークショップなどから得られた声を、 AIマンダラなども活用しながら整理・構造化。 市民へ伝わる成果物へつなげる実践にも関わりました。
冊子で言葉にした思想を、
次の実践へ。
『ミライクエスト+』では、 「学生の問いを共創の起点にすること」 「地域そのものを学び舎としてひらくこと」 「現場の声やデータを政策や実践につなげること」を、 これまでの活動から見えてきたミライクエストの考え方として整理しました。
その考え方は、現在さらに進化しています。
現場で生まれる「なぜ?」を共創の起点に。
問いを、小さく・素早く現場で試す。
経験とデータを次の実践へ使える地域の知に。
現場から問いを見つけ、
小さく試し、
地域の知へ。
地域へ入る。
人、自然、産業、暮らしの現場で、 次世代の原体験をつくる。
問いを見つける。
与えられた課題ではなく、 現場で感じた好奇心や違和感から問いを育てる。
小さく試す。
少人数・短期間の実験から、 データと経験を蓄積する。
地域の知へ。
現場の声や気づきを整理し、 次の政策・事業・学びへ活かせる資産にする。
一つの地域で積み重ねた実践が、
社会的な信用へ。
美濃加茂市との共創は、 ミライクエストにとって単なる活動実績ではありません。
地域の現場で長く試行錯誤を続けたことが、 やがて外部からの評価と、 次のフィールドへ進むための社会的信用につながりました。
トヨタ財団
2023年度国内助成プログラム採択
「ミライクエスト ― 次世代の自治型社会を担う 若き冒険者たちを応援するプロジェクト」として採択。
美濃加茂市を活動地域に、 次世代を起点として行政・企業・大学・地域がつながる 自治型社会モデルの構築を進めています。
農林水産省
令和7年度 取組証明書取得

学生による農業・里山フィールドワークを通じた 地域課題探究・共創プログラムが、 農山漁村振興への貢献活動として証明されました。
学生が継続的に地域へ入り、 地域や行政と知見を共有してきた活動の積み重ねが、 公的な証明につながっています。
地域で、実践を積み重ねる。
外部評価が、社会的信用へ。
得られた知を、次の地域へ。
「原体験の地」として、
共創が育つまちへ。

美濃加茂市長
藤井 浩人 氏 HIROTO FUJII
学生が何度も戻ってくる「原体験の地」として。 立場や世代を越えて、新しい価値をともにつくる「共創」のまちとして。 美濃加茂市の未来とミライクエストへの期待を、 藤井市長に伺いました。
2019年から、
ともに積み重ねてきた実践。
第1回「里山×STEAM MINOKAMO2030フォーラム」開催。
美濃加茂市との本格的な共創を開始。
里山×STEAMが美濃加茂市の事業へ。
加茂農林高校との里山・農業・森林をテーマにした実践を展開。
堂上蜂屋柿、マンガ教材、多文化共生、東大生との地域活動など、
共創領域がさらに拡大。
2023年、トヨタ財団国内助成プログラムに採択。
多文化共生推進プランへのAI活用、 東大生地方創生コンソーシアムとの連携など、 現場の声やデータを地域の施策・実践へつなぐ活動を深化。
農林水産省「農山漁村振興への貢献活動に係る取組証明書」を取得。
美濃加茂市を出発点に、
「地域まるごと研究所」として次の地域共創モデルへ。
この共創から
生まれた実践を見る。
2019年から美濃加茂市で積み重ねてきた一つひとつの活動を、 フィールドレポートとして記録しています。
一つの地域と、
長く関わるということ。
地域課題は、一度のイベントや調査だけでは見えてきません。 同じ地域へ何度も足を運び、人と出会い、 ともに試し、失敗し、また考える。
その時間の中で生まれた信頼関係があるからこそ、 見えてくる問いがあります。 そして、小さな実験をすぐに始められる土壌が生まれます。
美濃加茂市で積み重ねてきた実践は、 トヨタ財団や農林水産省からの外部評価にもつながり、 ミライクエストが次の地域へ進むための社会的な信用へと育ってきました。
美濃加茂市は、ミライクエストにとって、 「地域まるごと研究所」という未来を考え、試し、育てていくための かけがえのないパートナーであり、大切なホームフィールドです。