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未来をつくる冒険の始まり ― 第1回 里山✕STEAM MINOKAMO2030フォーラム 開催レポート(2019/09/30)

地域の未来を描く“共創の冒険”が、美濃加茂で幕を開けた。
ここから、すべてが始まった。“持続可能な地域ってなんだろう?” 120人が出会い、考えた1日。


🧭概要紹介

2019年9月、美濃加茂市に集まったのは、まちを想い、未来を変えたいと願う人々。
この日は、ただのイベントではありませんでした。
それは、「ミライクエスト」の名のもとに、地域の課題に立ち向かう“冒険者”たちが出会い、語り合い、共に歩き出した“物語のプロローグ”。
2019年9月30日、美濃加茂市にて「持続可能な地域とは?」をテーマに掲げたフォーラムが開催されました。
会場には、学生・市民・専門家など約120名が集い、それぞれの立場から地域の未来について語り合いました。


本フォーラムのキーワードは、「里山 × STEAM」。
里山というローカルな自然の営みと、世界中で注目されるSTEAM教育をかけ合わせ、新しい学びと共創の場をつくる挑戦が始まっています。
私たちは実は身近な里山にこそSTEAMを学ぶ最高の環境が揃っているという考えに基づき、ミライクエストが提唱する「里山✕STEAM」の考えを採り入れ、美濃加茂市・田園社会イニシアティブ株式会社・合同会社カモケンラボそしてミライクエストの共同研究事業「里山✕STEAM MINOKAMO2030」として主に中高生・大学生を中心に里山や農村を活用したサイエンスや先端技術活用のラボを今年度から実施していきます。

美濃加茂市が平成26年から実施している里山再生プロジェクト「里山千年構想」とリンクすることで、地域課題解決のみならず、これからの地域や社会を担う人材育成の面でも効果があることを実証し、そのモデルをオープンソースとして他の地域へと活用されることを期待しています。

本フォーラムは小中高生や大学生がこれからの時代を生きるヒントにしてもらいたいとの目的で企画しました。5G時代も間近に控え、過去に例を見ないほど急速なグローバル化が進む中、自分らしく生きる力、これから求められる力を養うためになぜ敢えて里山を活用するのか、多様な地域、多様な見識を持った大人たちと一緒に考える機会にしたいと思います。

もっとも来ていただきたいのは、高校生などの世代。中学生・大学生などで興味をもつ子たち、そして小学生でも高学年などで里山の取り組みやプログラミングなどに興味をもつ人にも、このプログラムが始まることにはぜひ参加していただきたいと思っています。

■フォーラムの流れ (2部制)
第一部は美濃加茂市の里山再生プロジェクトを見学。小学校でのアベマキを加工した学習机の見学など里山を活用した持続可能な循環モデルの取り組みを見学しました。


第二部は特別ゲストによる講演。先端テクノロジーと里山それぞれのテーマを代表する方として、AIの第一人者でGoogle米国本社の副社長から日本法人の社長・会長まで務めた村上憲郎さん、情熱大陸でも紹介され奈良の伝統野菜を中心とした6次産業化に取り組む三浦雅之さんを講師としてお招き、その後学生さんや市民の皆さん、ゲストを囲んだ熱心なディスカッションが行われました。


 <第一部>美濃加茂市「里山千年構想の活動見学ツアー」(事前予約制 ※約30名)
  12:30~13:15 健康の森→楽天の森(楽天)→木守の森(豊田合成)
  13:30〜14:00 山之上小学校 アベマキ活用の見学
  14:15〜15:15 シンヤス村 地域を守る森林保全と農業 講義・ディスカッション
  16:00 第二部参加者受付
 <第二部>メインフォーラム(高校生・先生合流)
  16:30〜16:45 開会挨拶 
  16:45〜17:00 市長挨拶 里山千年構想について
  17:00〜17:45 講演① 村上憲郎さん「これから求められる人材と里山✕STEAMの可能性」
  17:45〜18:30 講演② 三浦雅之さん「伝統野菜が紡ぐ未来と7つの風」
  18:30〜19:30 パネルディスカッション&参加者ディスカッション
 <懇親会>
  19:30 懇親会
  21:00 終了

■講師紹介

村上憲郎さん


日立電子のエンジニアとしてキャリアをスタートし、DEC日本法人のマーケティング取締役、ノーテルネットワークス日本法人CEO、ドーセント日本法人代表などを歴任し、2003年4月よりグーグル米国本社副社長兼グーグル日本法人代表取締役社長に就任。2009年に日本法人の名誉会長になり、2011年退任。エナリスの代表取締役を経て、現在は複数の企業のアドバイザーなどを務める。
村上憲郎事務所HP: http://noriomurakami.info/

三浦雅之さん


1970年京都府生まれ。1998年から奈良県内の在来作物の研究や栽培保存を始め、2002年に農家レストラン「清澄の里 粟」を開業させて以来、大和野菜を美味しく味わえるお店として多くのファンを集める。2012年に「粟 ならまち店」、2016年にはならまちセンター内に「coto coto」をオープン。大和野菜を中心とした第6次産業による事業展開に取り組む。妻・陽子さんとの共著に『家族野菜を未来につなぐ レストラン「粟」がめざすもの』(学芸出版社)がある。  レストラン粟HP: https://www.kiyosumi.jp/

■主催:美濃加茂市、田園社会イニシアティブ株式会社、可茂森林組合、合同会社カモケンラボ
■協力:一般社団法人グリーンカラープラネット

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