みらいびとVol.01

MIRAIBITO
PEOPLE SHAPING THE FUTURE
Vol.01
東大生地方創生コンソーシアム設立代表 田口翔一さん
東大生地方創生コンソーシアム 設立代表 東京大学大学院農学生命科学研究科 博士課程生

田口 翔一さん

SHOICHI TAGUCHI

地域と学生をつなぐ、
未来のコンソーシアム。

岐阜県美濃加茂市でのワーキングホリデーを原体験に、 東京大学の仲間とともに地域と向き合う場をつくり続けてきた 田口翔一さん。

彼が設立した「東大生地方創生コンソーシアム」は、 東京大学の学生と地域が互いに学び合い、 その経験を次の実践へつなげていく場として広がり、 今では50名規模の団体へと成長しています。

学生の探究心と、地域のリアルが出会うことで、 人はどう変わり、地域には何が生まれるのか。 田口さんの歩みを追います。

01
THE FIRST ORIGIN

美濃加茂で見つけた
「自分の原点」

地域と初めて深く出会ったのは、 大学1年の夏。 岐阜県美濃加茂市でのフィールドワークでした。

地域の人たちが本気で僕ら学生と向き合ってくれた。 あの “本気の眼差し” や “あたたかさ” が、僕を変えたんです。

地域の課題に触れ、 現場の泥臭さを知り、 そこに暮らす人たちの想いに心を動かされる。

情報として地域を「知る」のではなく、 実際にその場所へ行き、 人に会い、 話し、 自分自身で感じる。

その原体験が、 後の田口さんの活動すべての土台になりました。

MIRAIBITO / 01 地域へ行く。人に会う。
そこから、問いが始まる。
02
ANOTHER ORIGIN

文化祭から生まれた
“もう一つの原点”

田口さんには、 もう一つ大切な原点があります。

それが「文化祭」です。

中学、高校、大学と文化祭に熱中してきた田口さんは、 大学4年生の秋、 ある中学校から 「文化祭で生徒の主体性を高めたい」 という相談を受けました。

最初は1カ月ほどの約束でした。 ところが次第に、 単なる文化祭の支援ではなく、 学校の文化そのものを変える挑戦へと発展していきます。

生徒が教員と対等に交渉し、自分たちのやりたいことを実現する。 そんな “自治” をどう機能させるか。1年間かけて設計したんです。

放課後は生徒たちと話し、 夜は先生たちと議論し、 翌朝にはオンラインで資料をつくり直す。

文化祭の仕組みをつくることは、 単に行事を運営することではありませんでした。

生徒たちが自分のやりたいことを考え、 仲間と話し合い、 大人と交渉し、 ゼロから何かをつくり上げる。

それは、 自分自身で未来をつくるための 「一歩目の原体験」でもありました。

文化祭は、生徒たちが自分の言葉で世界を作る “社会の縮図” でした。 だからこそ僕は、この可能性を信じてみたかったんです。

この経験を通じて、 田口さんは教育と地域の接点に より深く向き合うようになっていきます。

FROM ONE TO MANY

一人の原体験から、
仲間が集う「場」へ。

東大生地方創生コンソーシアムのメンバー
03
CO-CREATION COMMUNITY

学生と地域がともに学ぶ、
コンソーシアムへ。

美濃加茂で得た原体験と、 文化祭で培った場づくりの経験。

その二つが重なって生まれたのが、 「東大生地方創生コンソーシアム」です。

田口さんがつくりたかったのは、 単に成果を競う学生団体ではありません。

地域に関心を持った学生たちが集まり、 互いに刺激し合いながら、 自分自身の問いを育てていける「場」でした。

一人の天才より、百人の探究者を育てたい。

そして、 一人の探究者だけでは遠くへ行けない。

問いを持ち続ける学生たちが出会い、 学び合い、 ときには一緒に地域へ飛び込んでいく。

コンソーシアムでは、 学生自身がテーマを立て、 議論を重ね、 全国のさまざまな地域と関わっています。

フィールドワークや地域の人たちとの対話を通じて、 答えのない問いと向き合い、 少しずつ自分の言葉を見つけていきます。

主体性は、自分の中からふっとあふれ出すもの。 僕は、その火花が生まれる “場” に何が必要なのか ずっと向き合っています。

議論に熱が入り、 ときにぶつかり、 また笑い合う。

そうした時間の積み重ねが、 学生たちの中に 「地域とつながる意味」を育てていきます。

地域を変えることより、まず “共に感じる” ことから始めたい。

THE COMMUNITY 一人の問いを、
仲間と地域へひらいていく。
TOKYO UNIVERSITY STUDENTS × LOCAL COMMUNITIES
東大生地方創生コンソーシアム

学生が、自分たちの問いから
地域へ飛び込む。

東大生地方創生コンソーシアムでは、 東京大学の学生たちが全国各地の地域と出会い、 人と話し、 現場を見ながら、 自分たち自身の問いを育てています。

ミライクエストは、 学生たちの主体性を大切にしながら、 地域との接続や活動の伴走を行っています。

04
CULTURE OF CO-CREATION

“共創”は、
文化をつくること。

共創って、プロジェクトじゃなくて “文化” なんですよ。

田口さんはそう語ります。

地域と学生。 行政と企業。 大人と若者。

立場や年齢を越えて、 対等に話し合うことのできる文化があるかどうか。

それこそが、 新しい未来を生み出すために大切なのだといいます。

若者の意見が “参考になりました” で終わる社会じゃなく、 “一緒にやろう” に変わる社会にしたい。

そのためには、 大人たちが本気で若者と向き合うこと。

同時に学生側も、 一人の共創相手として信頼されるだけの 行動を積み重ねていく必要があります。

田口さんが目指しているのは、 誰か一人の力に依存する組織ではありません。

僕がいなくても回る組織をつくること。 それが僕のゴールです。

一人の原体験から始まった活動が、 仲間へ、 地域へ、 そして次の世代へと受け継がれていく。

東大生地方創生コンソーシアムの挑戦は、 今も続いています。

MIRAIBITO / 01 次の世代が地域と出会う。
そこから、未来は動き始める。
PROFILE

田口 翔一さん

SHOICHI TAGUCHI

東京大学大学院農学生命科学研究科 博士課程生

東大生地方創生コンソーシアム 設立代表

非常勤教員(高校理科)

WHOLE REGION LAB / NEXT GENERATION

次世代とともに、
地域の未来をつくる。

地域に入り、 人に会い、 自分の目で見て、 問いを持つ。

その原体験から、 若者自身の次の行動が生まれ、 地域にも新しい視点やつながりが残っていく。

ミライクエストが取り組む 「次世代・地域人材育成」のフィールドをご覧ください。

次世代・地域人材育成を見る
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