レポート

未来の森づくりラボ【令和4年度】#2

データを集めて、考える。星空の森づくり、次の一歩へ!

フィールドでの調査を終えた高校生たちは、次なるステップへ。
7月13日午後、加茂農林高校の教室で、現地で集めた情報の整理と意見交換を行いました。

この日は、京都大学の青木成一郎先生から、星空シミュレーターを使った皆既月食の方角に関する講義がオンラインで行われました。
「どの方角に空が開けていると星がよく見えるのか」「月食をどんな角度から観測できるか」——理論と実践をつなぐ時間となりました。

さらに、生徒たちは デジタルマンダラマトリクス(DMM) を活用し、自分たちが見たこと・気づいたことを言語化。
考えを整理しながら、森づくりの方向性をみんなで共有しました。


今回のポイント

  • 星空の方角・見え方を“科学的に”分析
  • 現地調査の記録をもとに意見交換
  • スマートグラス+DMMで情報を整理・共有

【実施日】
2022年7月13日(午後)

【参加者】
加茂農林高校 森林科学科3年生 8名
中島教諭
可茂森林組合 井戸氏
田園社会イニシアティブ 楢木
京都大学大学院理学研究科附属天文台 天文普及プロジェクト室室長/京都情報大学院大学 准教授 青木成一郎(オンライン参加)


“見えた”だけで終わらせない。
「どうして?」「どうすれば?」を仲間と深めていく探究の時間が、星の見える森づくりを支えています。

次回は、いよいよ整備に向けた候補地の絞り込みへ。森の未来が、少しずつ形になっていきます。

・テーマ:京大天文台の青木先生より星空シミュレーターを使い月食の方角などの指導/デジタルマンダラマトリクス(DMM)を使い思考と今後のプロジェクトの整理

・形式:教室+オンライン遠隔授業

・指導者:可茂森林組合 井戸氏、田園社会イニシアティブ 楢木、京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長/京都情報大学院大学准教授 青木成一郎氏 ・参加者:加茂農林高校 森林科学科3年 8名、加茂農林高校 中島先生

■事業内容と結果の検証

高校生が考えるレクリエーションの森づくり(星の見える森づくり)を通じて里山保全の大切さを知ると共に市民への里山保全に対する関心を高めていく(里山千年構想)。今年度は里山整備活動に加え、特に「地域の持続可能な里山保全」を目的に自分たちが里山の手入れをしなくても地域の方々がその資源の大切さを理解し協働で守っていくために広く地域内外の方々に知ってもらう「広報活動」を重点的に行った。

マイルストーンとして令和4年11月8日の皆既月食を目標とした。当初は自分たちの取り組みを伝えることに難しさを感じていたが、11月8日の皆既月食に向けた藤井市長への事前プレゼン、当日の皆既月食見学者へのプレゼンに向けて大きく成長した姿が見られた。

■場所

加茂農林高校、樹守の里および美濃加茂市役所 ほか

■対象

加茂農林高校 森林科学科3年生8名(指導教諭:中島先生)

■総合指導

田園社会イニシアティブ楢木、カモケンラボ菊池氏、京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長/京都情報大学院大学准教授 青木成一郎氏、可茂森林組合 井戸氏

■協力(敬称略) 豊田合成株式会社、株式会社NTTドコモCS東海、ミライクエスト、美濃加茂市農林課

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