みらいびとVol.03

MIRAIBITO
PEOPLE SHAPING THE FUTURE
Vol.03
赤松諒一さんと林陵平准教授
男子走高跳 日本代表・赤松 諒一さん 岐阜大学 准教授・林 陵平さん

赤松 諒一さん
& 林 陵平さん

RYOICHI AKAMATSU & RYOHEI HAYASHI

限界を超える、
二人三脚の共創力。

世界の舞台で跳び続けるトップアスリート、 赤松諒一さん。 その挑戦を科学の視点から支える研究者、 林陵平准教授。

選手と研究者。 感覚とデータ。 挑戦する人と、支える人。

異なる役割を持つ二人が、 互いの言葉を聞き、 試し、 確かめながら、 世界の頂を目指してきました。

そして赤松さんの挑戦は、 競技場の中だけにとどまりません。 研究者、ホテルマンとして働きながら、 地域や子どもたち、 若い世代とも積極的に関わっています。

人と人が信頼し、 それぞれの力を持ち寄ることで、 一人では届かなかった場所へ進んでいく。 二人の歩みから、「共創」の本質を考えます。

01
TRUST BEFORE RESULTS

世界への挑戦は、
一つの出会いから始まった。

二人の関係の始まりは、 偶然でした。

林先生が筑波大学で 競技映像の分析をしていた頃、 カメラ越しに目にした一人の走高跳選手。

それが赤松さんでした。

見た瞬間に、何かが違うと感じた。

その後、 林先生が岐阜大学へ着任し、 赤松さんも学生として岐阜大学へ。

選手と研究者という立場を越え、 一つの目標に向かう二人三脚の挑戦が 始まりました。

林先生が一方的に答えを教えるのではありません。

赤松さん自身の感覚を聞き、 データを見て、 二人で考え、 また試してみる。

その繰り返しが、 長い時間をかけて 二人の信頼をつくっていきました。

MIRAIBITO / 03 答えを渡すのではなく、
一緒に答えを探していく。
02
FROM CONFIDENCE TO CERTAINTY

「自信」から、
「確信」へ。

世界の舞台で戦うようになった赤松さんが 語る大きな変化の一つが、 2m25cmという高さとの向き合い方です。

この高さを「自信」ではなく 「確信」として跳べるようになったことが、 大きな進化です。

ただ高く跳ぶだけではない。

どんな場所でも、 どんなプレッシャーの中でも、 自分の跳躍を再現できること。

林先生が大切にしているのも、 単なる数字だけではありません。

跳躍の再現性。 心の安定。 助走のスピード。 踏み切りのタイミング。

データと選手本人の感覚を行き来しながら、 パフォーマンスを一つずつ磨いていきます。

赤松さんの強みであるスピードを生かすため、 二人はトレーニングそのものも変えてきました。

提案し、 試し、 観察し、 また改善する。

そこにあるのは、 完成された正解ではなく、 二人で問い続けるプロセスです。

SCIENCE × SENSE データと感覚。
どちらかではなく、両方で挑む。
赤松諒一さんの競技データを分析する林陵平准教授
SCIENCE BEHIND THE JUMP

映像やデータを読み解きながら、 赤松さんの感覚と照らし合わせる。 科学は答えを決めるためではなく、 次の問いを見つけるための道具になる。

支えることも、
世界への挑戦。
03
THE POWER OF SUPPORT

世界で戦う選手のそばに、
世界を目指す研究者がいる。

スポーツの世界では、 表彰台に立つ選手に 大きな注目が集まります。

しかし、 一人の選手の挑戦の裏側には、 さまざまな専門性を持った人たちがいます。

林先生が担っているのも、 その一つです。

選手の感覚に耳を傾け、 データを分析し、 次の仮説を立てる。

そして時には、 技術とは直接関係のない 心の状態まで見つめていく。

世界へ挑むということは、 選手一人だけの挑戦ではありません。

世界には、 表に立つ人を「支える」という役割もある。

誰かを支えることにも、 専門性がある。

そこにもまた、 世界を目指す道があります。

CO-CREATION 一人の力を、
二人の力に変える。
ATHLETE × RESEARCHER × HOTELIER
THREE PATHS, ONE PERSON

世界に挑む。
研究する。
社会で働く。

赤松さんは、 世界レベルのトップアスリートであると同時に、 研究者として競技や身体を見つめ、 ホテルマンとして社会の中で働く 「三刀流」の道を歩んでいます。

競技だけに閉じないからこそ、 人との出会いや地域との関わりが生まれ、 それがまたアスリートとしての自分にも 還ってきます。

赤松諒一さん
04
BEYOND THE STADIUM

“跳ぶ”ことの意味を、
社会へひらく。

赤松さんが大切にしているのは、 競技の結果だけではありません。

地域で人と出会うこと。 子どもたちと話すこと。 若い世代に自分の経験を伝えること。

ミライクエストの活動にも、 これまで継続して参加してくれています。

世界で戦うトップアスリートの 心の持ち方や目標との向き合い方を伝える一方で、 研究者として身体や健康について考える機会もつくる。

子どもたちにとって、 「世界で戦う人」と同じ森を歩き、 同じ場所で話せること自体が、 大きな原体験になります。

赤松さんにとっても、 地域との関わりは競技とは別の活動ではありません。

人とつながり、 応援され、 また誰かを応援する。

その循環そのものが、 世界へ挑み続ける力にもなっています。

FROM SPORT TO SOCIETY 世界への挑戦を、
次の世代の原体験へ。
WITH THE NEXT GENERATION

地域で出会い、
一緒に体験する。

トップアスリートや研究者と、 子どもたち・高校生が同じフィールドに立つ。 ミライクエストでは、 そんな「近さ」を大切にしています。

美濃加茂市三和小学校の子どもたちと森を散策する赤松諒一さん
MINOKAMO / MIWA ELEMENTARY SCHOOL 子どもたちと、森を歩く。

美濃加茂市三和小学校の子どもたちと、 自然の中を歩きながら健康や身体、 地域について考える時間。

岐阜県立加茂農林高校の高校生と健康の森づくりに参加する赤松諒一さん
HEALTH × FOREST × NEXT GENERATION 高校生と、健康の森をつくる。

岐阜県立加茂農林高校の高校生とともに、 森そのものを健康や学びのフィールドとして 育てていく実践にも参加。

05
ENJOY THE CHALLENGE

応援を力に変え、
挑戦そのものを楽しむ。

世界の舞台に立てば、 結果への期待も大きくなります。

以前なら、 その期待をプレッシャーとして 感じていたかもしれない。

けれど今、 赤松さんは応援されることそのものを エネルギーとして受け取っています。

応援されることは、 僕にとってエネルギーなんです。

結果を求められることも含めて、 挑戦を楽しむ。

その心のあり方もまた、 世界で安定して力を発揮するための 大切な要素です。

競技を通して得た経験は、 スポーツだけに通じるものではありません。

目標を持つこと。 続けること。 失敗から学ぶこと。 周囲の力を借りること。 そして、楽しむこと。

それは、 これから自分の道を探していく若い世代にも つながるメッセージです。

06
MESSAGE TO THE NEXT GENERATION

「好き」を突き詰める人も、
誰かを支える人も。

若い世代へ向けて、 赤松さんは 「楽しむこと」の大切さを伝えています。

どんな分野でもいいから、 楽しんで取り組んでほしい。

好きなことを続けた先に、 最初には想像もしなかった世界が 待っていることがあります。

一方、 林先生が伝えるのは 「支える側」にある可能性です。

誰かを支える仕事の中にも、 無限の可能性がある。

表に立つ人だけが 挑戦者なのではありません。

分析する人。 教える人。 支える人。 場をつくる人。

それぞれの得意なことを持ち寄れば、 一人では見られなかった景色へ 一緒に進むことができます。

MIRAIBITO / 03 自分の「好き」を持つ。
誰かの「好き」を支える。
そこから、共創は始まる。
PROFILE 01

赤松 諒一さん

RYOICHI AKAMATSU

男子走高跳 日本代表

パリ五輪 5位入賞

世界陸上 入賞

岐阜大学医学部 研究生

アスリート・研究者・ホテルマンとして活動

PROFILE 02

林 陵平さん

RYOHEI HAYASHI

博士(コーチング学)

岐阜大学教育学部 保健体育講座 准教授

岐阜大学陸上競技部 監督

※プロフィール・肩書きは『MIRAIQUEST+ Vol.01』掲載内容および取材時の情報をもとに構成しています。

WHOLE REGION LAB / NEXT GENERATION

次世代に、
本物と出会う原体験を。

世界で挑戦するアスリート。 その挑戦を支える研究者。 地域で働く人や専門家。

子どもや若者が、 普段なら出会えない人と同じフィールドに立ち、 話し、 一緒に体験することで、 新しい「やってみたい」が生まれます。

ミライクエストが取り組む 「次世代・地域人材育成」のフィールドをご覧ください。

次世代・地域人材育成を見る
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