ご挨拶

ご挨拶

次の世代へ、希望とともに未来を手渡すために──

ミライクエストは、地域に根ざした課題の解決と、次世代を担う若者の育成を目的とした共創プロジェクトとして、その歩みを続けています。

このプロジェクトの原点には、「地域資源を次の世代へと紡ぐ」という理念がありました。小さな実践から始まった私たちの取り組みは、多くの仲間と出会い、共に悩み、対話しながら育まれてきたものです。

特に、美濃加茂市を中心とした地域での実践は、私たちにとって大きな意味を持っています。行政・企業・学校・市民が垣根を越えて手を取り合い、多様なラボ活動を通じて、実社会とつながる探究のかたちを共に模索してきました。

そして今、ミライクエストは、全国の学生が自らの問いを持ち、社会とつながり、仲間と協働しながら未来を探究できるプラットフォームへと進化しつつあります。今後は、参加した探究の軌跡を「探究のポートフォリオ」として可視化し、進学や進路の選択にも活かせる仕組みを本格的に構築していきます。

ミライクエストの最大の特徴は、そのラボ(共創プロジェクト)のユニークさにあります。
「医療の現場でロボットを動かす体験」や「高校生が小学生に授業を届けるマンガ教材開発」、「地域資源をAIで可視化するリサーチラボ」など、一つひとつが“世界にひとつだけの学び”として設計されています。学生たちの好奇心や問題意識を起点に、地域・行政・企業とともにゼロから創り上げる探究の現場――それがミライクエストのラボです。

私たちは、AIやデジタル技術を活用しながら、何よりも人と人との対話から生まれる“気づき”や“声”を最も大切なデータと捉えています。
地域課題を“見える化”し、次世代の視点で解決へと導くプロセスにおいて、技術と対話の両輪こそが、真の共創モデルを育むと信じています。

また、科学・技術・芸術・地域文化を横断するSTEAMの視点を重視し、学生たちが“リアルな社会”と接続しながら創造的に学ぶ、新しい教育のかたちを追い求めてきました。

そして何より信じているのは、学生たちの可能性です。
未来を切り拓こうとする彼らに対して、私たち大人が“元気玉”のように、少しずつでも自分にできる力を集めて支え合う仕組みをつくりたい。そう願いながら、ミライクエストというプラットフォームを構想し、仲間とともに一歩一歩育ててきました。

学生たちが学び、挑戦し、未来を描いていく――そのための“場所”と“機会”をつくること。
それが、ミライクエストの存在意義であり、これからも変わらぬ私たちの志です。

これまでのご支援に深く感謝するとともに、これから出会うすべての方と、新たな冒険を共にできることを楽しみにしています。

ミライクエスト推進チーム 代表 楢木 隆彦

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