
・内容:美濃加茂市の伝統産業-堂上蜂屋柿のAIによる品質判定の実験と機械学習用実験プログラムの開発
・機械学習用実験プログラムの開発者:京都大学・理・天文台天文普及プロジェクト室室長/京都情報大学院大学准教授 青木成一郎氏
・共同開発者:田園社会イニシアティブ 楢木
・開発期間:令和3年11月〜令和4年3月
・検証のための調査・1/14 ヒアリング:JAめぐみの農業協同組合 大矢氏
・業務概要:学習済みデータ(VGG16)を元にしてファインチューニングにより、提供された画像データを使用して機械学習によりモデルを作成しました。ファインチューニングを行ったのは、VGG16のblock5_conv1 以降です。勾配降下法にはSGDを用いています。(青木氏)
・機械学習に使用したデータ総数:
train :学習に使用したデータ3994枚
validation:学習をどこで打ち切るかを判断するための検証用データ1271枚



・今後に向けての考察
農林課様にて用意された約7000枚のデータ(堂上蜂屋柿の写真データ)を元に機械学習を試行したが、元データの撮り方など課題がわかり、そのままのデータでは使えないことがわかり機械学習に適した画像を抽出し、画像処理ソフトであるフォトショップを使い機械学習用に加工し分析を進めていった。今後より精度を高めていく上でのポイントとして、機械学習用の画像の撮影方法の検討と仕組みづくりが必要と考えられる。一方でこの取組は地域の伝統産業を知ることと共にAI/機械学習を学ぶ好機と考えられるため次年度以降はここに子どもたちや学生に地域の伝統産業求の機会と最先端のAI・機械学習の機会を提供しながら、先端技術を持つ企業とも連携し、実用かつ最適な機械学習の方法を検証していく取り組み(スマートフォンやスマートグラスで堂上蜂屋柿を撮影すると即座に品質の判別ができるシステムの開発など)への発展が期待される。