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“水”とともに生きる知恵──自分ごととして挑む、持続可能な地域のかたち

“防火”から見えた白川郷の知恵──結としくみで支える共創のまち

2023年3月9日〜10日、世界遺産・白川郷を舞台に、企業・行政・大学生が集い、持続可能な未来について深く学び、考える特別な2日間の研修プログラムが開催されました。本企画は、ミライクエスト×ドコモビジネスソリューションズ東海支社✕ネクスコ中日本サービスの共催で行われました。

◆ 1日目:白川郷の「水」に学ぶ防災の知恵

午前は白川村役場でのレクチャー、午後からは現地ガイド「人力しんちゃん」こと川田晋也さんの案内で、荻町合掌造り集落をフィールドワーク。特に印象的だったのは、火災から白川郷を守る放水銃の仕組み。標高差を活かした自然流下式で、誰でも簡単に放水できるよう工夫されており、地域ぐるみで守り続ける仕組みに参加者たちは深く感動しました。

放水銃の様子は、白川村公式YouTube(こちらをクリック)でもご覧いただけます。

当日は3月にも関わらず一面の雪景色が広がっており、参加者からは「この季節でもこんなに雪が残っているとは」と驚きの声が。さらに外国人観光客の多さにも驚きがあり、グローバルな観光地としての側面にも気づきがありました。

◆ 2日目:地域の課題を「自分ごと」として考える

翌日は白川村を題材に、持続可能な地域づくりについてのグループワークを実施。講師には、移住者の視点から地域のリアルを語るトヨタ白川郷自然學校・山田崇生先生、白川村役場の尾崎健一氏、そして地域に深く根ざす川田晋也氏、福田慎也氏をお招きしました。

現場の声をもとに、課題を“自分ごと”として捉えることの大切さや、地域住民との信頼関係の構築、持続可能な観光のあり方など、多角的な視点から議論が行われました。

◆ デジタルマンダラで深まる共創のかたち

今回の研修でも「デジタルマンダラ」が活用され、参加者のアイデアや視点が8マスに整理・可視化されました。このフレームを通じて、異なる立場や専門性を持つ参加者が共に考え、つながる“共創”のフォーマットがさらに進化しました。

◆ 回を重ねて深まる学びと共創

本プログラムも3回目を迎え、白川郷というフィールドに触れることで、参加者の「気づき」や「自分ごと化」が明らかに深まってきました。暮らしに根ざした知恵や防災の工夫、そして地域に生きる人々の声に学ぶことで、サステナブルな地域の姿がよりリアルに見えてきます。

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