東大生が地域と向き合い、共に未来を描く!地域ミライ共創ゼミの挑戦
東京大学教養学部で開講されている「地域ミライ共創ゼミ」は、地域のイマを知り、日本のミライを考えるをテーマにした探究型のゼミです。主催は学生団体「東大生地方創生コンソーシアム」。ミライクエストはこのゼミのアクセラレーションを担い、ゼミを全面的にサポートしています。
本ゼミは、2025年度Sセメスター・Aセメスターともに開講され、2026年度春学期からは東京大学の「全学自由研究ゼミナール(単位付与)」として認定されました。講師にはミライクエスト代表・楢木隆彦が就任し、各回のゲスト講師のコーディネートや交流会の支援を行っています。

ゼミの特徴と構成
- 講義は毎週開催・全13回。毎回異なるテーマと豪華ゲスト講師を招へい
- 学生と講師が直接ディスカッションする自由な雰囲気
- 学部1・2年生が主体。地域へのフィールドワークも一部実施
- ゼミ後の交流会を通じて、学生同士・講師とのつながりを強化

Sセメスター(春学期)実績:地域×多分野でミライを描く
テーマ例:
- 日本のミライ×地方行政(藤井浩人・美濃加茂市長)
- 日本のミライ×教育(小林亮介・HLAB代表理事/信岡良亮・さとのば大学)
- 日本のミライ×農業(坂東樹・農水省)
- 日本のミライ×音楽まちづくり(武藤正義・芝浦工業大学教授)
- 日本のミライ×トヨタ(菊池昇・トヨタコンポン研究所)
最終回では、楢木講師による「日本のミライ×共創/×わたしたち」が行われ、学生が自分自身の未来と地域との関わりを深く掘り下げました。
Aセメスター(秋学期)実績:3章構成で地域課題に迫る
各回でインフラ・予算・教育を軸に構成:
- インフラ:鳥塚亮(大井川鐵道)、藤田大介(日本テレビ)、堤浩幸(AWS Japan)、小島邦彦(NEXCO中日本)
- 予算:清水靖之(明和町)、山田侑磨(財務省)、玉木雄一郎(国民民主党)
- 教育:三宅創太(ツクル)、毛受芳高(アスバシ)、粟生万琴(LEO)
各ゲストの分野を超えた視点が交差するなかで、学生たちは自らの視野を広げ、最終回では一人一人がオリジナルのプロジェクトを立案しました。
受講生の声から
- 地方創生のために活動している人の思いや足跡を学ぶことができ、自分は何ができるのか考えるきっかけになった。
- 将来像が言語化できそうになってきて、成長を感じている。
- 社会課題について他の学生と議論する機会が貴重で楽しかった。
- 自分で考えてまとめる力が身についた。


ミライクエストと東大生の共創
このゼミは、美濃加茂市でのワーキングホリデーやスタディツアーを通じて築かれた関係性から誕生しました。ミライクエストはゼミ創設段階から、企画・講師招聘・交流の場づくりを担い、現在も約30名の学生とともに共創を続けています。地域から東大へ、そして東大から全国の地域へ──「知の循環」と「共創の連鎖」が確実に広がっています。
これからの展望
- 2026年度春学期は、鎌倉夏来准教授を講師に迎え、東京大学の正課授業として継続開講
- 学生の希望により、フィールドワークやプロジェクトの実践も予定
- ミライクエストは引き続き、ゲスト講師の調整やゼミ運営をサポート
このゼミが、学生たちにとってのキャリア形成の第一歩となり、日本各地の地域づくりに関わる未来の人材がここから育っていくことを期待しています。