トップアスリートと一緒に歩こう!未来の健康習慣を地域ぐるみで考える「Sports in Life」イベント開催!
2024年パリ五輪・陸上男子走高跳で日本勢88年ぶりの入賞という快挙を成し遂げる赤松諒一選手が、美濃加茂の子どもたちと交流!
2023年12月9日(土)、岐阜県美濃加茂市立三和小学校を舞台に、「歩く」をテーマとした体験型健康イベント「トップアスリートと子どもたちと一緒に考えるSports in Life(スポーツを取り入れた生活習慣へ)」が開催されました!


このイベントは、NEXCO中日本サービスがスポーツ庁の委託事業「Sport in Life推進プロジェクト(スポーツ人口拡大に向けた取組みモデル事業)」として実施し、ミライクエストが企画・プロデュースを担当しました。
スペシャルゲストとして登場したのは、陸上男子走高跳の日本代表候補として注目を集めていた赤松諒一選手。その後、2024年のパリ五輪で歴史的な成績を残すことになる赤松選手が、このとき三和の子どもたちに語りかけた言葉や姿勢は、まさに“夢を追う背中”そのものでした。
共に登壇したのは、赤松選手の恩師であり、岐阜大学教育学部の林陵平助教授。
子どもたち、高校生、保護者、医療関係者、企業関係者、行政、大学生など、総勢150名を超える多世代の参加者が集まり、スポーツ・健康・夢・地域の未来について考える、特別な一日となりました。
一輪車がつなぐ子どもたちの表現と誇り
イベントは、三和小学校の校庭での一輪車演技からスタートしました。
全校児童が一輪車に乗れるというこの地域ならではの特長を活かし、子どもたちが手にリングを持って美しく連携しながら走る姿は圧巻。見守る大人たちの顔にも自然と笑顔がこぼれました。

そして、公務で多忙な中にも関わらず駆けつけてくださった藤井浩人市長が、子どもたちや地域の取り組みを称える温かい言葉を届けてくださいました。
その後、三和小の児童代表が赤松諒一選手に歓迎と感謝のメッセージを手渡し、会場はさらにあたたかい空気に包まれました。


赤松選手と「夢」でつながる交流セッション
体育館に移動してからは、赤松選手との特別セッションがスタート。
「デジタルマンダラ」に投影された子どもたちの夢や好きなことに対し、赤松選手がその言葉を拾って話しかける場面では、好きなポケモンの話や子ども時代の夢についてのエピソードで会場が笑いに包まれました。
「夢を持ち続けることの大切さ」――これは赤松選手自身が五輪という夢を叶えた本人だからこそ、子どもたちの心にストレートに響いたメッセージでした。

驚異の跳躍パフォーマンス!“鉄のふくらはぎ”に触れる体験も!
次に披露されたのは、赤松選手の驚異的な跳躍力。体育館のバスケットゴールに見事ジャンプでタッチし、その身体能力の高さに、子どもたちも保護者も思わず歓声を上げていました。
さらに、“鉄のように硬いふくらはぎ”を実際に触らせてもらえるコーナーも!
トップアスリートの体に触れられる貴重な機会に、子どもたちが列をなして目を輝かせる姿が印象的でした。

健康を“学ぶ”から“実践”へ!歩行指導で全員が実感
続いては、中部国際医療センター副病院長・山田実貴人先生による講義。
「健康に歩く」ことの意味や、姿勢・バランス・習慣化の重要性についてのレクチャーが行われました。
その後、赤松選手と山田先生の指導のもと、体育館内を実際に歩いてみる時間が設けられ、参加者は“正しく歩くことの価値”を自らの身体で体感しました。


高校生と小学生が協働した「森の道」へ──実践編ウォーキング
講習後は、会場隣の「中部国際医療センターの森」へ移動。
この林道は、加茂農林高校森林科学科の高校生たちが、医療センターのドクターと連携して整備してきた健康ウォーキングコースです。
林道の入口には、加茂農林高校の高校生たちが制作した木製看板「三和富士山道」が設置されており、この日はその除幕式が行われました。
除幕には、看板を制作した高校生に加え、三和小学校の児童も参加。世代を超えた共同セレモニーとして、地域のつながりを象徴する瞬間となりました。

さらに林道内には、高校生たちが手作りした木製のベンチやテーブルなどの休憩スペースも設けられており、歩く人々が自然の中でゆっくりとひと息つける場所として活用されています。
加茂農林高校の高校生がドローンを操作し、そのドローンを目印に参加者たちは歩みを進めました。赤松選手や山田先生の指導を思い出しながら、木漏れ日の差し込む林道を歩く参加者たちの表情は明るく、年齢や立場を超えて“共に歩く時間”が、地域の未来への大きな一歩となりました。



健康経営への気づきを共有する、企業との対話時間
イベント終了後には、三和交流センターでNEXCO中日本サービス社員と赤松選手・林陵平助教授が意見交換。
健康経営の視点から、「歩くこと」を企業活動に取り入れていく可能性について活発な対話が行われました。

このプロジェクトは、社員のウォーキング習慣の定着を目指した企業の取り組みが起点となっており、スポーツと仕事、個人の健康と企業の未来を結ぶヒントが語られました。
このイベントが目指したもの
- ① 次世代育成(夢と出会い、挑戦する心を育む)
- ② 健康増進(正しい歩行習慣と予防医学的視点)
- ③ 里山保全(高校生・児童・医療が協働した森の整備)
- ④ SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」(企業・自治体・医療・教育の共創)
“歩く”という日常の中にこそ、未来を変える力がある。
この日交わされた言葉と笑顔、そしてともに歩いた足音は、地域ぐるみで未来の健康をつくる新たな一歩となりました。