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医療視点で健康ウォーキングコースを考える!AED講習と現地意見交換

医師と学ぶ救急対応と健康ウォーキングデザイン

2023年7月14日、岐阜県立加茂農林高校の森林科学科3年生を対象に、中部国際医療センター副病院長の山田実貴人先生による特別授業が行われました。
健康ウォーキングコースを地域にデザインするにあたり、医師の立場から「もしも歩行中に倒れたら」という現実的なリスクを想定。救急処置の重要性やAEDの設置場所を考える必要性を、実践的な視点で教えていただきました。

講義の様子

午前中は教室にて、地域医療の現状や健康増進の必要性に関する講義を実施。若い世代が「健康を自分事として考える」きっかけになるよう、山田先生が地域の医療事情や救命救急の現場の話も交えながら語ってくださいました。

続いて行われたAED講習では、高校生が実際に胸骨圧迫やAED装着の手順を体験。普段の授業では学べない実践的な救急処置を、医療スタッフからの指導を受けながら真剣に取り組む姿が印象的でした。

AED講習の様子

山田先生は「ウォーキングコースをデザインするなら、利用者の安全も含めて考えることが大事」と強調。特にAEDを設置する場所の選定や、救急時に連絡がつきやすい環境づくりなど、高校生にとって新たな視点が加わりました。

午後は実際のウォーキングコース予定地へ移動し、山田先生を含めて現地で意見交換を行いました。ウェアラブルデバイスでの歩行データ取得、歩行距離を示す目印、健康増進を促す仕掛けなど、医療的視点から具体的なアイデアも多数頂きました。

現地視察の様子1

現地視察の様子2

現地での意見交換

当日は、美濃加茂市役所ひとづくり課長様や、健康経営に取り組むNEXCO中日本サービス様も視察参加。さらに中日新聞の取材も入り、高校生たちは企業や病院、市役所などさまざまな大人と意見を交わす貴重な機会となりました。

こうした「異分野のプロフェッショナルとの出会いと対話」こそが、里山✕STEAMラボの大きな魅力のひとつです。高校生たちは地域の未来を自分たちの手でデザインする責任を感じながら、より実践的な学びを深めています。

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