高校生が描く森の未来図──健康ウォーキングコースデザインへの挑戦
加茂農林高校森林科学科の3年生が取り組む「里山✕STEAMラボ」が、2023年度もスタートしました!
これまで「星の見える森づくり」をテーマに部分月食や皆既月食など天文イベントに合わせて森を整備してきましたが、今年度はそうした天文イベントが少ないことを踏まえ、授業本来の核である「レクリエーションの森づくり」に立ち返り、新たな切り口で取り組むことにしました。
今年度のテーマは、「森を活用し健康ウォーキングコースをデザインする」こと。
美濃加茂市の里山フィールドを活かし、誰もが楽しく、健康づくりの一環として利用できるコースを高校生自身が考え、デザインしていきます。
授業は例年通り、森林科学科の5・6時限目を活用して進行。初回となる2023年4月14日は、まず昨年度までの「星の見える森づくり」の先輩たちの活動を振り返り、その成果と課題を学びました。
その上で、今年度自分たちが担う「新しいテーマ」をどのように設定するかを議論しました。

話し合いでは、実習フィールドの現地確認だけでなく、「自分たちは何をやりたいのか」「どこに興味があるのか」を可視化することを重視。
そのために、昨年同様デジタルマンダラを活用し、学生それぞれの思考を整理・共有しました。スマートフォンから入力した内容をAIが分析し、学生同士で意見を交換しながら考えを深め、最終的には今年度の具体的なアクションプランを作成していきました。
以下の写真は、その授業中の様子を記録したものです。
真剣に話し合い、スマホを使ってデジタルマンダラに意見を入力する生徒たちの姿が印象的です。

今年度も「里山✕STEAMラボ」は、生徒たち自身の好奇心やアイデアを起点に、地域や大人たちと協働しながら「よりよい森の使い方」「未来の森のデザイン」を探究していきます。
ぜひ、今後の取り組みにもご注目ください!