レポート

まちを伝える!マンガ教材デザインラボ #4

言葉とデザインで、伝える力を仕上げる(2022年1月16日)

いよいよマンガ教材の完成に向けて、最終編集作業がスタートしました!

この日は、これまでに高校生たちが探究・調査してきた地域の情報を、
実際のページとしてどう表現するかを考える大切な時間。
コミュニティスペース「まちべんち」に集まり、文章の表現やレイアウトの工夫、色づかいの調整などを話し合いました。

さらにこの日は、美濃加茂市農林課の山田夕紀さんをお招きし、
地域の森や水に関する知識や、子どもたちへの伝え方についてアドバイスをいただきました。
地元の専門家と対話をしながら、自分たちが伝えたいことにもう一度立ち返る良い機会になりました。

高校生たちは、表現する言葉や伝える構成にとことん向き合いながら、
“子どもたちに、やさしく・正確に・おもしろく伝える”という視点を深めていきました。

小学生を主体に、中高生も参加しながら「SDGs」の観点から地域の姿を探求・観察した。

集まったデータをデジタルマンダラマトリクス(DMM)を使いながら整理し、教材作成用のデータとしてまとめた。

プロのデザイナー・編集者とマンガ教材の企画と紙面構成をつくり製本に向けてプロと作業を進めた。

・参加者:市内高校生(加茂高校・加茂農林高校・美濃加茂高校からの参加者)、大学生

・協力:NPO法人田園社会プロジェクト、株式会社オルタナティブコミュニケーションズ、田園社会イニシアティブ、ミライクエスト

・事前説明会:加茂高校での説明会の実施(2021/10/22)  ※2021/12/12よりワークショップを開催

【参加者の感想ー加茂農林高校生徒へのアンケート(原文ママ)】

<設問1>この活動を通して、楽しかったことを教えてください。理由もお願いします。

 ・色々な場所をまわったこと

 ・美濃加茂市について新たな発見をしたこと

 ・色々なところに実際に行ったことが楽しかったです。調べるだけよりも実際に行けたほうが心に残ると思いました。

 ・身近な場所でもまだまだ知らない場所があると知りました。世界が広がったようで楽しかったです。

<設問2>

 ・意見を考えること

 ・事前課題で調べてもあまり課題に対しての答えが出なくて、自分で考えたこと。

 ・そこまで難しいと思うことはなかったかなと感じました。

 ・事前に美濃加茂について調べるのに、ネットで検索しても欲しい情報が出てこないこともあり、資料が少なかったところが難しかったです。

<設問3>この活動で学んだことを教えてください

 ・里山の重要性など

 ・里山についてよく知れたこと、美濃加茂市と可児市を比較してそれぞれの良さを見つけれたこと。

 ・美濃加茂市について、里山について

 ・人から聞くだけじゃなくて、実際に見て、体験して、考えることが大切だと活動を通して思いました。

<設問4>この活動に参加する前と後で変化したことがあれば教えてください。

 ・里山への意識

 ・里山や自然の大切さ、間違った知識から正しい知識にできたこと、美濃加茂市は自然で半分以上を占めているということがわかった。

 ・美濃加茂市について少し詳しくなれたと思います。

 ・今までで美濃加茂で里山千年構想などがあると知りませんでした。美濃加茂で里山のこれからや、問題に地域で取り組んでいることがあると活動を通して知りました。

<設問5>この活動に期待していたことを教えてください。またその期待していたことが、活動を通してどうなったかも教えてください。

 ・里山についてどんなことが知れるか

 ・期待していたことは里山についてどのくらい知れるかということで、実際も自分なりに知ることができた。また、小学生のマンガ教材ということで、地域にも貢献することができたなと感じた。

 ・美濃加茂市について少しでも知れたらいいかなと思っていたので、活動を通して知れたし興味をもてたと思います。

 ・小学生に渡る冊子が作れるというところに期待していました。活動する内に実現に近づいていることが感じられ、嬉しかったです。

<設問6>この活動で一番夢中になったことを教えてください。理由もお願いします。

 ・見て回ったこと

 ・山田さんの話を聞けたことで、理由は知らないことをたくさん教えていただいたり、興味を惹く話だったから。

 ・美濃加茂市に何があるかなど事前に調べた事をまとめたり、みんなで話したりしたことです。

 ・環境問題に興味があったので、活動に参加して里山のことや美濃加茂の地形などを詳しく知れたことです。

<設問7>最後にこの活動に参加した感想をお願いします。

 ・初めは少し緊張していたけど、最後は友達も一緒だったし慣れていったので全く緊張することができた。今までは里山を全然知らなかったけど回っておばあさんと関わったり意見を交換したりして里山についてたくさん知ることができてよかった。また、山田さんの話が分かりやすく、それを通してさらに里山について知れた。事前課題とか少し大変だったけど里山を考える機会ができてよかった。ありがとうございました。

・とくに事前課題は大変だったけど、それ以上にやりがいや達成感があって、この活動に参加して良かったなと思った。やっぱり、地域に関わる関係の大学の学部や職業も改めていいなと思った。

・友達と楽しくできたと思うのでよかったです。

・いろいろな人と関わって自分とは違う意見を聞けたことで見聞が広まりました。みんなで作り上げた漫画冊子出来上がるのがとても楽しみです。

【完成版教材(一部)】

今後に向けての考察:今回制作に関わった高校生が対象である小学校4〜5年生向けに当マンガ教材を使い市内及びみのかも定住自立圏の小学校で授業を行うことを目指していく。また小学生だけでなく広く子どもたち・学生達が地域の伝統・文化、自然や農資や産業など地域資源に目を向け、SDGsが目指す持続可能な環境・社会・経済に関心を持ち、地域の担い手として地域ぐるみで育てる仕組みづくりにつながる使い方を考えていく。

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