「この森で、星を見てもらいたかった。」
そんな願いが、ついにかたちになった夜――。
2021年11月19日、加茂農林高校の高校生たちが1年間かけて取り組んできた
「高校生がデザインする『星の見える森づくり』」プロジェクトが、部分月食観察会というかたちでついに完結を迎えました。
会場となったのは、整備を重ねてきた豊田合成の森(樹守の里)。
この日のために、高校生たちは観測エリアの階段や通路に加え、森の中に180個の“ペットボタル”を設置。
やさしいLEDの光が、森の導線を星空のように照らし出し、訪れた人々を幻想的な空間へと誘いました。
当日は、近隣住民のご家族を中心とした一般参加者10名が来場。
高校生たちは、来訪者に向けてこれまでの取り組みや月食のしくみを丁寧に説明し、
参加者と一緒に夜空を見上げながら、“この森で見る星の意味”を分かち合いました。
会には、プロジェクトを支えてきた指導者の皆さまも集結:
京都大学の青木成一郎先生、可茂森林組合の井戸氏、そして美濃加茂市職員の方々。
関わったすべての人が、「森×学び×未来」が重なった瞬間を見届けました。
この夜、高校生たちの手で照らされた“星の見える森”は、
地域にとっても、来訪者にとっても、そして未来の学びにとっても、かけがえのない場所となったのです。
・テーマ:現地への入り口・階段・現地に180個のペットボタルを設置
部分月食観察会の実施(来訪者への説明と観察)
・形式:フィールドワーク
・指導者:京都大学大学院理学研究科附属天文台天文普及プロジェクト室室長/京都情報大学院大学准教授 青木成一郎氏、田園社会 楢木、可茂森林組合 井戸氏
・参加者:加茂農林高校 森林科学科3年 7名、一般参加者 10名(近隣住民家族)





